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夜顔

Category : 徒然映画
夜顔

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40年ぶりに再会した性的倒錯の女と傍観者の男。

マノエル・デ・オリヴェイラ監督の作品です。ルイス・ブニュエル監督の「昼顔」の続編となるこの作品。約40年ぶりの続編となります。

オリヴェイラ監督の「家路」で主演したミシェル・ピコリとの縁もあるのでしょうか。「昼顔」でのアンリ・ユッソン役は再びミシェル・ピコリが演じていますが、残念ながらセヴリーヌ役はカトリーヌ・ドヌーヴからビュル・オジエに・・・。でも、セヴリーヌの雰囲気ありますね。

「昼顔」では主人公がセヴリーヌでしたが、「夜顔」ではアンリを主人公にして、偶然、再会した2人の感情を繊細に描いています。

フランス、パリ。オーケストラの演奏に酔いしれる老人アンリ・ユッソン。ふと、視線を客席にそらすと、そこに懐かしい女性の姿がありました。

セヴリーヌ・セルジー。
40年前に出会った美しい女性。
友人のピエールの妻。

そして、性的倒錯者であり、自らの欲望を満たすために「昼顔」と名乗り娼婦をしていた女・・・。

演奏が終わり、セヴリーヌのもとへ歩み寄るアンリ・・・しかし、他の客で思うように進むことができません。

セヴリーヌもアンリの姿に気付きます。

しかし、セヴリーヌは逃げ出すかのように立ち去ります。

追うアンリ・・・しかし、セヴリーヌは車に乗り込んでしまい、引き止めることはできませんでした。

・・・あきらめようとするアンリでしたが・・・。

・・・大人にしか出せない味わい深い描写、雰囲気を醸し出しています。

何かのはじまりを予感させる躍動感溢れるオーケストラの演奏。
セヴリーヌを乗せた車が走り去った後、帰ろうとするも引き返して逆の道を歩くアンリの行動。

その行動がアンリのあきらめきれない様子をあらわしているかのようでした。

セリフは一切なくとも、これからの展開が気になってしまいます。

当てもなく街を歩くと、偶然にもセヴリーヌを見かけます・・・しかし、セヴリーヌはまた車に乗り込み立ち去ってしまいます。

セブリーヌが立ち寄ったバーに入るアンリ。

それ以来、常連となるこの店のバーテンと妙に気が合い、アンリは40年前の話を語り始めるのですが・・・。

バーテンの青年と2人組の娼婦。彼らとの交流がウイットに富んでいます。

アンリはバーテンの青年から、セヴリーヌがかつての娼婦仲間であるマチルドと会いたがっていることと、セヴリーヌの宿泊先のホテルを聞き出して、そのホテルへと向かうのですが・・・。

ここでは、アンリとセヴリーヌ、そして、「ホテル・レジーナ」のコンシェルジュとのやり取りがコミカルに描かれています。

コンシェルジュの男はどうやらアンリに味方していたようにもみえるのですが・・・客はセヴリーヌなのにね^^

ついにセヴリーヌと再会するアンリは、セヴリーヌとディナーに誘います。

40年前、セヴリーヌの性癖を見抜き、娼婦へと誘った傍観者アンリ。
40年前、夫ピエールに何を告白したのかをずっと気にかけていたセヴリーヌ。

それぞれの想いを胸に秘め、高級ホテルの個室でディナーを楽しむ2人・・・。

終盤はアンリとセヴリーヌの直接対決です^^

アンリ役のミシェル・ピコリとセヴリーヌ役のビュル・オジエの無言による演技対決!?から、2人は何を考えながら食べているのだろうとあれこれと想像してしまいます。

はたして、ディナーの結末は?

・・・やっぱり、そうなるのかぁ。でも、ブニュエル監督の「昼顔」の雰囲気を崩さずに終えるには、この結末がベストなのかもしれませんね。

オリヴェイラ監督の作品は「家路」を観たことがあるのですが、この作品のラストも「家路」と同様に1つの結果を描くことはしていません。ただある現実の一部を切り取ったかのようなラスト・・・実にシュール。

その後の展開を観ている者に委ねているかのようなラストです。

・・・私が思うに、もう二度と2人は出会わないような気がします。さらに、セヴリーヌがアンリに言った「昔とは違う」という言葉には嘘があるようにも思います。マチルドに会いたがっているということは、まだ娼婦だった頃の記憶が鮮明に残っているからであり、それは性的倒錯が未だに残っていることを意味していると思うのですが・・・。

でも、もしアンリがそのことに気付いても、おそらくまた会うことはしないだろうなぁと・・・アンリの中では食事をすれば満足だったような気がするのですが・・・後はバーで昔のことを話すだけで楽しいのかも。

当事者のセヴリーヌとは決して触れ合わずにいる・・・それが、傍観者アンリだと思います。

セヴリーヌが「耽美な人」であるように、アンリもまたある意味「耽美な人」なのかもしれませんね。

・・・それにしても、あの箱の中身にはいったい何があるのでしょう?・・・気になる^^


★★★★★★★☆☆


Title:
BELLE TOUJOURS

Country:
Portugal/France (2006)

Cast:
(Henri Husson)MICHEL PICCOLI
(Séverine Serizy)BULLE OGIER
(Barman)RICARDO TRÊPA
(Young Prostitute)LEONOR BALDAQUE
(Old Prostitute)JÚLIA BUISEL
(Himself - Direction musicale)LAWRENCE FOSTER
(Concierge)BENOÎT GOURLEY
(Hotel Manager)YVES BRETON

Director:
MANOEL DE OLIVEIRA


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