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私の小さな楽園

Category : 徒然映画
私の小さな楽園

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1人の女性を愛した3人の男。

ブラジルのアンドルーチャ・ワディントン監督の作品です。

ブラジル北東部の田舎町。臨月が近い若い妊婦ダルレーニは、母に別れを告げて市街地で暮らすことに。

3年後。一人息子ディマスを連れて実家に戻ると、ちょうど母の葬儀が執り行われていました。悲しみに暮れるダルレーニでしたが、隣家の男オジアスから突然のプロポーズを受けるのです。

オジアスは歳の離れた男性でしたが、家を建てたばかり。市街地へ戻るつもりだったダルレーニでしたが、プロポーズを受けることにしました。

しかし、オジアスは仕事もしない。家事もしない。誘っても来ない。何もしない男だったのです。

家事、育児、仕事・・・すべてを任されたダルレーニ・・・。彼女は自分の楽園を築くことができるのか・・・。

現実なのか現実ではないのか・・・何とも不思議な作品です。おとぎ話のような世界と言ったらいいでしょうか。まぁ、おとぎ話と言っても子供目線ではなく大人目線ですけどね^^

初めこそ「ダルレーニに過酷な運命が待っているのだろうなぁ。」と思っていたのですが、まさかの思ってもみない展開になりました。

ダルレーニは所謂「魔性の女」なのでしょう。決して美人でもセクシーでもない彼女なのですが、妙に男が寄り付きます^^

オジアスが最初の餌食、いや、その前にディマスの実父が最初の餌食ですかね。

オジアスはなぜ何もしたがらなかったのでしょう。「家を建てた者が偉い。」と考えているようです。いつもハンモックに寝ながらラジオを聴く毎日・・・。オジアスにとってダルレーニは召使いだと思っていたのでしょうか。いや、確かにオジアスは妻としてダルレーニを愛していました。ストーリー後半からの彼の嫉妬心は相当なものです。

次の餌食はオジアスの従弟ゼジージョでした。彼は優しい男。しかし、弱い男でもありました。またオジアスとそう歳も離れていないことが彼の行動範囲を狭くしていましたね。

ダルレーニはオジアスと結婚しても決して不幸ではなく「肝っ玉母さん」ばりに強く逞しく生きています。そして、女性としても・・・。

ディマスの次に産まれた子エヂナルドは・・・肌の色が黒。
さらに、次に産まれた子エヂナウドは・・・瞳の色が青。

オジアスとは似ても似つかぬ特徴を持って産まれました。明確には言っていませんが、エヂナルドはヤギを買いに来ていた黒人青年エデラルドとの子なのでしょうね。そして、エジナウドはゼジージョとの子・・・。

もちろんオジアスも気付いているはず・・・でも、何も言わない。ただ名付け親になるだけ。彼の本心がまったく掴めません。さらに、オジアスの家にゼジーニョが居候することになり、奇妙な家族構成ができあがっていきます。

多夫一婦制のようですが、お互いに決して本心を明かしません。

この状態だけでも今後の展開が読めないのに、さらにもう1人、ダルレーニの餌食になる男性があらわれます。放浪の旅をしていた若く逞しいセクシーな青年シロ。

オジアス、ゼジーニョとは明らかに違うタイプです。オジアスとゼジーニョのそれぞれの立場によって、嫉妬や不安の表現があんなにも異なるところが面白いですね。

シロの登場でオジアスとゼジーニョ、そして、ダルレーニがとった行動とは・・・。

ダルレーニ役のヘジーナ・カセーが活き活きと演じています。彼女が演じることで女性の魅力というより、子を持つ母性がより強調されていたように思います。彼女が子供たちのために家事、育児、仕事をしている・・・溢れる活力が男たちを惹きつけていたのかもしれませんね。

ラスト。

「私の小さな楽園」の「私」とは、ダルレーニのことと疑わずに見ていたのですが、ラストシーンでその考えが少し変わりました。

もしかしたら「私」とはオジアスのことなのではと・・・?

結局、あの場所、家を建てたのはオジアスであり、皆オジアスの命令でそこに住んでいたのです。ダルレーニはオジアスの「楽園」の中で自分の「楽園」を築いてしまったのかも・・・。

オジアスの名前も少し文字をいじれば「オアシス」になりますし・・・考えすぎかな?

しかし、楽園にいるように優雅に暮らしていたのはオジアスただひとり・・・彼の最後の行動は、自分の「楽園」を失くさないための「最後の手段」だったのでしょうね。

原題は「私、あなた、彼ら」と訳すのかな?

人名をタイトルにしていないところに、誰を「私」にするのかによって作品の捉え方を変えているのかもしれませんね。


★★★★★★★★


Title:
EU TU ELES

Country:
Brazil (2000)

Cast:
(Darlene)REGINA CASÉ
(Osias)LIMA DUARTE
(Zezinho)STÊNIO GARCIA
(Ciro)LUIZ CARLOS VASCONCELOS
(Raquel)NILDA SPENCER

Director:
ANDRUCHA WADDINGTON


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