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焼け石に水

Category : 徒然映画
焼け石に水

Comment:
4人の男女が繰り広げる室内愛憎劇。

フランソワ・オゾン監督の長編初期作品です。若くして亡くなったドイツの映画監督で脚本家でもあるライナー・ヴェルナー・ファスビンダーの戯曲を映画化。オゾン監督らしいコミカルかつ斬新な演出で4人の男女の愛憎劇を描いています。

ストーリーは全4幕で構成されています。

第1幕は、50歳の中年男性レオポルドと20歳の青年フランツの出会いと同性愛への目覚めが描かれています。

レオポルドがフランツを誘うという構図なのですが、フランツはアナという婚約者がいるのにね。フランツの苦悩とはいったい何だったのでしょうね。元々、女性を愛するということに疑問を抱いていたのかなぁ。

レオポルドは男性だろうが女性だろうが関係ないご様子・・・。あの巧みな誘い方は相当な経験を積んでいるのでしょうね^^

第2幕は、レオポルドとフランツの同棲生活が描かれています。

おい!アナはどうしたんだ!とフランツにツッコミたくなります。出会いから半年が経ち、フランツはレオポルドを一途に愛するようになっていました。しかし、レオポルドは自分の生活の流れがフランツによって崩されることを嫌い、フランツを命令口調で声を荒げます。

尽くしているけど報われないと感じるようになるフランツでしたが・・・。

フランツは自分が女性であると認め、レオポルドに尽くしていたのかなぁ。何だか違うような気もするのですけどね。男性として男性であるレオポルドを愛していたのかなぁ。いろんな愛のかたちがあるものです。

それにしても、レオポルドの自己中心的な性格は嫌だなぁ・・・近くにいてほしくないタイプです^^

フランツもよく一緒に暮らせるなぁ・・・まぁ、アレの相性が抜群ということらしいので・・・どうなの^^

第3幕は、2人の女性との出会いが描かれています。

1人はフランツの婚約者アナ。第1幕、第2幕と観てきて、アナが可哀想と思っていたのですが、第3幕にてようやくの登場です。彼女の印象は思ったより若かったですね。年齢はもちろん、考えとかもね。結婚にはまだ早すぎたのかなぁ。フランツが不安になるのもわかる気がします。

彼女からは愛していれば何でも大丈夫・・・みたいな楽観的な思考が読み取れます。それは、第4幕で行動にも出てくるのですが・・・。

もう1人はレオポルドの元恋人ヴェラ。彼女はフランツの成れの果てというポジジョンなのかもしれませんね。

第4幕は、4人がついに集うエピソードになります。

修羅場になってもおかしくはない状況なのですが・・・これがレオポルドの人徳なのか・・・彼の女たらしのテクニックは尋常ではありません。ホント誰でもいいのでしょうね^^

しかし、誰でもいいとは決して思わないフランツ・・・彼の決断は・・・。

全4幕のすべてのシーンをレオポルドの家で描かれた室内劇。

登場人物の4人の愛の考え方が主張し合い、絡み合い、愛憎劇へと展開していきます。しかし、第4幕目でみせる4人のダンスなどは、いかにもオゾン監督らしいコミカルなシーンに仕上げていますね。「8人の女たち」への布石にもなっているのかな。

レオポルド役のベルナール・ジロドー。
フランツ役のマリック・ジディ。
アナ役のリュディヴィーヌ・サニエ。
ヴェラ役のアンナ・レヴィン。

それぞれの演技と存在感が見事にブレンドされ、室内劇という密室での生々しさを醸し出しています。

ラスト。

レオポルドは、フランツとヴェラに同じ言葉で止めを刺します。

「君が私を必要だろ。」

完全なる上からの物言いなのですが、どうしても逆らえない2人・・・。

「焼け石に水」とは、いくら頑張っても、何の役にも立たない例え。

「焼け石」はレオポルド。
「水」はフランツとヴェラなのでしょうね。

レオポルドは新しい水を浴び続けないと、自分を冷ますことができないのでしょう。でも、アナも「焼け石」のような存在に思えるのですが・・・レオポルドとアナ。どちらが「水」になるのか・・・そんなことを考えてしまいます。


★★★★★★★☆☆


Title:
GOUTTES D'EAU SUR PIERRES BRÛLANTES

Country:
France (2000)

Cast:
(Léopold)BERNARD GIRAUDEAU
(Franz)MALIK ZIDI
(Anna)LUDIVINE SAGNIER
(Véra)ANNA LEVINE

Director:
FRANÇOIS OZON

Awards:
Berlin International Film Festival 2000
(Teddy(Best Feature Film))FRANÇOIS OZON


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Comment

これも観れてません~(^-^;
オゾン監督らしい仕上がりみたいですね。
あ~なるほど、『8人の女たち』への布石ですか。
この邦題は原題に近いのかしら。
レビュー読ませてもらうと、なかなかの邦題みたいですね~

>じゅりさんへ

随所にオゾンらしさが出てますよ。
邦題はどうやら原題のままみたいです。
「8人の女たち」と同じように
突然踊りだしたのには驚きました^^
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