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恐怖の報酬

Category : 徒然映画
恐怖の報酬

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危険な仕事に命を懸けた男たちの恐怖と代償。

その年のカンヌ国際映画祭グランプリを受賞したアンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督の作品です。ベルリン国際映画祭金熊賞も受賞しています。

ラス・ビエドラスという架空の地を舞台にして、危険な仕事に挑んだ男たちの恐怖を描いています。

貧しい町ラス・ビエドラス。油井はアメリカ人たちが独占し、仕事を求めてやってきた欧州の人々は仕事がもらえず、帰国する旅費も無く路頭に迷っています。

そんな町にジョーと名乗る男がやって来ます。老いた男ですが、昔はその筋では知らない者はいない大物です。

ジョーが同じパリ20区の出身だと知った町の男マリオは、今まで共に暮らしていた陽気なイタリア人の男ルイジと決別し、ジョーに従うことに・・・。

皆がたむろす酒場では、ジョーと反発するルイジらの欧州の人々の対立が起きはじめます。

そんなある日。油井が爆発炎上し、大火災になってしまいます。対応に追われるアメリカ人たちですが、火を消し止めることができません。責任者のビルは、早急に解決しようと、大量のニトログリセンを油井まで運び爆発させて火を消し止めようとします。

しかし、そのためにはニトログリセンを現地までトラックで運ぶ必要がありました。

そこで、少しの振動でも爆発を引き起こす液体を運ぶ危険な仕事を高額な報酬で町の男たちから募ることに・・・。

そうして選ばれたマリオ、ルイジ、酒場の下働きの男ビンバ、そして、選ばれた者が集合時間までに来なかったため、集合場所に来たジョーの4人が、2台のトラックで険しい山道に挑戦することになるのですが・・・。

4人が出発するところからようやくこの作品の恐怖が堪能できます。

デコボコ道。
急なカーブがある山道。
巨大な落石。
油送管が破裂し石油で消された道。

緊迫したシーンの数々・・・次から次へと彼らの行く手に壁が立ちはだかります。

マリオはジョーと、ルイジはビンバと組んでトラックに乗り込むのですが、ルイジとビンバは協力し合うのに、マリオとジョーは次第に対立し始めてしまいます。

ジョー・・・情けない^^

年をとれば・・・というのは言い訳でしょう。「大物」が聞いてあきれます。でも、ジョーは仕事を手に入れるため、おそらく選ればれた者を殺していると思うのですが、そんな男があんな気弱になるものなのでしょうかねぇ。ジョーが最凶の極悪人で、報酬を1人で得ようと数々の罠を仕掛けて3人を殺そうとするのでは?と思っていたのに・・・。

マリオも主人公なのに共感できないなぁ。特に石油で溜まった道をジョーの手引きでトラックを運転するシーン・・・聞こえているのにね。あの場で停まってしまうと動けなくなるのもわかりますが・・・。さらに、その後のジョーに対する言動は最悪でしたね。

それも、あの極限の恐怖が言わせたものなのでしょうか。でも、仕事をする前からルイジを裏切ったり、酒場で働く女リンダに冷たくしたりと初めから性格が悪いとしか言いようがないのですが・・・。

そんな彼らに対し、ルイジは良い奴でしたね。マリオは人を見る目がないなぁ。でも、ルイジの死の宣告は、巨大な落石でのシーンでニトロを運ばせるときに咳き込ませるだけの伏線だったのでしょうか。しかも、その後のあっけなさといったら・・・。

ビンバも暗い過去を持っている影のある男だったのに・・・話を盛り上げてくれるような設定を持つ人物を活かし切れていないような・・・。

死と隣り合わせにいるという意味でのあっけなさだったのでしょうかねぇ。

そして、良いところがまったく無かったマリオとジョーが現場に着く直前のシーンでは、なぜだか2人がカッコ良く描かれ・・・う~ん、恐怖を乗り越えた者同士の結束というものなのでしょうか・・・何だか複雑^^

マリオ役のイヴ・モンタン。
ジョー役のシャルル・ヴァネル。
ルイジ役のフォルコ・ルリ。
ビンバ役のペーター・ヴァン・アイク。

登場人物の設定には少し疑問を抱いてしまいましたが、役者たちの演技は鬼気迫る迫真の演技でしたね。

ラスト。

ラストシーンで恐怖の報酬とはいったい何だったのかが判ります。

今までの緊迫したシーンの数々とこのラストシーンを観ると、「ハート・ロッカー」を思い出しますね。

町の男が言った「恐怖は人に伝染する」が、この作品を象徴するかのようです。

マリオの喜びようは、報酬が手に入ったからなのではなく、恐怖を乗り越えたからなのでしょう。

恐怖を乗り越えた先には快楽があり、その先には・・・空しさが残る作品でした。


★★★★★★★☆☆


Title:
LE SALAIRE DE LA PEUR

Country:
France/Italy (1953)

Cast:
(Mario)YVES MONTAND
(M. Jo)CHARLES VANEL
(Luigi)FOLCO LULLI
(Bimba)PETER van EYCK
(Linda)VÉRA CLOUZOT

Director:
HENRI-GEORGES CLOUZOT

Awards:
Berlin International Film Festival 1953
(Golden Berlin Bear)HENRI-GEORGES CLOUZOT

Cannes Film Festival 1953
(Grand Prize of the Festival)HENRI-GEORGES CLOUZOT
(Special Mention)CHARLES VANEL


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