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悪魔の陽の下に

Category : 徒然映画
悪魔の陽の下に

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神への信仰心が揺らぐ司祭の苦悩。

その年のカンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞したモーリス・ピアラ監督の作品です。

フランスのとある地方教会。主任司祭に自らの苦悩を告白する助任司祭ドニサン神父。懺悔の聴聞で疲れ果てたドニサン神父は責務に耐えかね、辺境の教会への転属を懇願します。

以前から評判の悪かったドニサン神父・・・主任司祭はドニサン神父を鍛え直すために引き取っていたのですが、彼の異常なまでの信仰心によって逆に鍛え直され、彼に離れて欲しくないとまで考えていました。

「他の者は君の才能に気付かないのだ。」

しかし、ドニサン神父は神に対する懐疑的な考えも持ち合わせていたのです。信じる存在は神ではなく悪魔でもかまわない・・・そんな雑念を振り払うかのように自らに過酷な苦行を与え、心神喪失なままエタプルの老司祭の手伝いへ向かうのですが・・・。

・・・ドニサン神父は、なぜ、あれほどまでに苦悩しなければならないのか。彼が今まで辿って来た人生については描かれていないので憶測で考えるしかないのですが、おそらく幼少の頃から貧しい生活を余儀なくされ、信じていた者に裏切られたのではないでしょうか。神に祈っても報われない・・・神に対し懐疑的になるのはそのような考えがあったからなのではないでしょうか。

そして、ドニサン神父は主任司祭の命でエタプルへ向かう途中にある男と出会います。あの男は実在した人物なのか。ドニサン神父の精神世界だけにいる存在なのか。あのようなかたちで「見えない存在」を具現化させる描き方が神秘的ですね。

さらに、ドニサン神父は1人の娘と出会います。ムーシェットは愛するカディニャン公爵を殺害してしまうのですが、警察は公爵の自殺と断定してしまいます。ムーシェットは代議士で医師でもあるガレに、公爵の死の真相、そして、妊娠したことを告白するのですが、ガレは一切信じようとはしません。このことが公になれば、ムーシェットとの情事もばれてしまう危険があったからなのですが・・・。

誰を信じたら、何を信じたら・・・すべてを信じられなくなってしまったムーシェットは発狂してしまいます。

出会うべくして出会ったドニサン神父とムーシェット。はたして、2人の運命は・・・。

ドニサン神父役にはジェラール・ドパルデュー。終始、苦悩した表情を見せるドニサン神父を大きな体格からは想像できないほど弱々しく繊細に演じています。

ムーシェット役にはサンドリーヌ・ボネール。パトリス・ルコント監督作品の印象が私には強かったのですが、若い頃にこのような役を演じていたのですね。ムーシェットは16歳という設定なのですが、サンドリーヌ・ボネールが演じるととても16歳には見えません^^

ラスト。

ムーシェットとのエピソードはまだまだ中盤・・・ドニサン神父にはさらに過酷な試練、運命が待っています。

「救えるのなら、幸せになれるのなら、神だろうが悪魔だろうが信じなさい。」とでも言いたそうな衝撃的なクライマックス。

ドニサン神父の信仰心は歪んでいたのか・・・。同じ宗教をテーマにしてパルム・ドールを受賞した「ミッション」を思い出し、自分のレビューを観ると「同じ神を信じても、何を拠り所にするのかは人それぞれ異なる」・・・そんなことを書いていました。

ドニサン神父は「悪魔」に拠り所を見出し、得た「力」で信仰を表現していたのか・・・しかし、神への信仰もあり、苦悩し続けてしまう・・・。

そして、その苦悩の果ての姿を描いたラスト・シーン。

ジェラール・ドパルデューが迫真の演技で魅せています。神憑り的なシーンでしたね。

宗教、信仰心をテーマにしたこの作品。難しく感じてしまうのが正直なところですが、ドニサン神父の苦悩や神聖な世界観は十分に伝わる作品でした。


★★★★★★★☆☆


Title:
SOUS LE SOLEIL DE SATAN

Country:
France (1987)

Cast:
(Donissan)GÉRARD DEPARDIEU
(Mouchette)SANDRINE BONNAIRE
(Menou-Segrais)MAURICE PIALAT
(Cadignan)ALAIN ARTUR
(Gallet)YANN DEDET
(Le maquignon)JEAN-CHRISTOPHE BOUVET

Director:
MAURICE PIALAT

Awards:
Cannes Film Festival 1987
(Golden Palm)MAURICE PIALAT


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