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地獄門

Category : 徒然映画
地獄門

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人妻に一目惚れした武者の狂乱。

その年のカンヌ国際映画祭グランプリを受賞した衣笠貞之助監督の作品です。アカデミー賞衣装デザイン賞も受賞しています。

平安時代末期。後に「平治の乱」と呼ばれるクーデターが起きます。平清盛の不在時に急襲された三条殿では人々が逃げ惑い大混乱に・・・警備にあたっていた平康忠は、上皇と上西門院を逃がすために身代わりを立てます。

その中の1人に袈裟という美しい女性がいました。

上西門院の身代わりとして逃げる袈裟と護衛する者たちでしたが、道中でクーデター側の襲撃を受けてしまいますが、武者である盛遠は袈裟を助け、自らの屋敷に匿います。

しかし、兄である盛忠の謀反を知り、盛遠は清盛に報告するため厳島へと馬を走らせます。

盛遠の機転で平氏が都を攻め入り乱を収め、清盛の勢力が拡大します。配下たちに褒美をとらす清盛でしたが、盛遠の望みは他の配下たちとは一風変わったものでした。

「上西門院に仕えていた袈裟を娶りたい。」

配下たちは笑いますが盛遠は真剣。清盛はその望みを聞き入れます。しかし、袈裟は人妻であり、しかも御所の侍である渡辺渡の妻だったのです。

諦めよと言われた盛遠・・・しかし、袈裟への愛は彼を狂乱させてしまい・・・。

・・・時代劇というと、国獲り合戦であったり、勧善懲悪であったり、お決まりのパターンがあると思うのですが、初めはこの作品も「勢力争いの話かぁ。」と思いながら観ていると・・・「あれ?これって完全なラブ・ストーリーじゃん。」と気付かされます。

ラブ・ストーリーという言葉もそぐわない・・・カタカナがね^^

恋愛劇ですね。そう、「劇」という言葉がしっくりきます。

テーマは「貫く愛」ですね。

盛遠、袈裟、渡の3人の愛の貫き方を情感に溢れたストーリーと演技で魅せています。

盛遠は「激しさ」で愛を貫きます。人妻に心を惹かれ、娶りたいと公然と言ってのける強い愛の持ち主。理性がないと言えばそれまでなのですが、人妻だと知ったから愛が冷めるというのも自分の感情に嘘を付くような・・・盛遠を見ていると、そんなことを思ってしまいます。

盛遠役には長谷川一夫。二枚目なので、誠実な男を演じていそうなのに、盛遠のような荒々しい男を演じていたことが意外でした。

渡は「誠実さ」で愛を貫きます。こんなにも誠実な男がいるのかと思うほどの人格者です。袈裟が渡に尽くすのにも納得してしまいます。盛遠への対応にも誠実さがあらわれていますね。ラストの決断も渡らしい下し方でした。

渡役には山形勲。盛遠役が似合いそうな顔立ちなのですが、盛遠が長谷川一夫だからちょうどバランスがとれているのかも^^

袈裟は「義」で愛を貫きます。自ら上西門院の身代わりとして名乗り出るエピソードは、袈裟の忠義の心が描かれています。渡を一途に愛する袈裟・・・彼女から妻として、決して曲げたくはない自分の心、信念の強さが感じられます。

袈裟役には京マチ子。和を感じさせる女優ですね。彼女の立ち居振る舞いひとつひとつに意味がある。品がある。無駄がない。特に印象に残る姿が、渡を自分の寝床に寝かせた後に背を向けたままゆっくりと顔だけを振り向かせた表情・・・複雑な思いの中で憂いをおびた何とも言えない表情・・・セリフなんか入りませんね。あの表情がすべてを物語っています。

女形の役者であった衣笠貞之助監督や長谷川一夫からの演技指導の賜物なのでしょうね。

ラスト。

過去、何百人もの首が晒された「地獄門」・・・盛遠は自分の悪しき心を「地獄門」に捨てて旅立ったのでしょうね。良作です。


★★★★★★★★


Title:
JIGOKUMON

Country:
Japan (1953)

Cast:
(Moritoh)KAZUO HASEGAWA
(Kesa)MACHIKO KYÔ
(Wataru)ISAO YAMAGATA
(Shigemori)YATARO KUROKAWA
(Sawa)KIKUE MÔRI
(Tone)YOSHIE MINAMI
(Yasutada)RYÔSUKE KAGAWA
(Moritada)KUNITARO SAWAMURA
(Kiyomori)KOREYA SENDA

Director:
TEINOSUKE KINUGASA

Awards:
Academy Awards, USA 1955
(Oscar(Best Costume Design, Color))SANZO WADA
(Honorary Award)

Cannes Film Festival 1954
(Grand Prize of the Festival)TEINOSUKE KINUGASA

New York Film Critics Circle Awards 1954
(NYFCC Award(Best Foreign Language Film))


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