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シェルブールの雨傘

Category : 徒然映画
シェルブールの雨傘

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傘屋の女と修理工の男の愛の軌跡。

その年のカンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞したジャック・ドゥミ監督の作品です。今まで私が観てきたミュージカル映画は1シーンのみ歌やダンスで表現するものでしたが、この作品はすべてのシーンを歌で表現しています。役者はすべてのセリフをメロディに合わせて演じるわけですね。

「それで映画として成り立つの?」と、半信半疑で観てみると・・・意外や意外、見事にセリフがハマっています^^

1957年。フランス北西部に位置する湾岸都市シェルブール。「シェルブール傘店」を営む17歳の娘ジュヌヴィエーヴ・エムリと母。ジュヌヴィエーヴには修理工で働くギイ・フーシェがいました。

幸せな未来を語り合うジュヌヴィエーヴとギイ。

しかし、2人の結婚に反対するジュヌヴィエーヴの母。そして、時代はアルジェリア戦争の最中。ギイも徴兵制によって2年間の徴兵を命じられてしまうのです。

2人の愛はさまざまな障害を乗り越えることができるのか・・・。

ストーリーは三部構成になっています。

・・・と、その前に描かれているオープニングのシーンが面白いですね。雨を真上から撮る斬新なカット。雨と言ってもシャワーなのかな?そして、通りを歩く傘を差した人々・・・相当、練習を積んだのでしょうね^^

第1部のタイトルは「出発」。主要人物の紹介を兼ねたエピソードです。ジュヌヴィエーヴとジュヌヴィエーヴの母・・・どちらが正論なのか。どっちが正しいなんてことはないのかもしれませんが、やはり17歳では、まだ早いなぁと思いますけどね。

でも、ジュヌヴィエーヴの母は、2人の年齢は口実で、本心はギイの経済力に不安があったのかもしれませんね。また、自分の店の経営も良くなかったので、尚のこと経済力を気にしてしまったのでしょう。

ジュヌヴィエーヴの母は、大事な真珠のネックレスを質屋に売ることにします。そこで、出会うのが宝石商のローラン・カサール。ローランは、真珠のネックスレスを高額で買い取ると言い出します。話に応じるジュヌヴィエーヴの母。しかし、ローランはその場にいたジュヌヴィエーヴに一目惚れしていたのです・・・。

ギイは好青年。自分を育ててくれた老いた叔母と今も2人暮らし。そこへ訪れるのは幼馴染みのマドレーヌ。大人しい彼女ですが、ギイに気があることは雰囲気で感じ取れます。

年齢、戦争だけでなく新たな登場人物によって2人の愛に新しい障害が・・・。

第1部のラスト・シーンがお気に入りです。徴兵を命じられ旅立つギイ。駅での別れ。ギイの視線から描かれるのはジュヌヴィエーヴの悲しそうな表情・・・彼女の姿が次第に小さくなります。そこで流れる音楽も素晴らしい。音楽はミシェル・ルグラン。感動的なシーンでした。

第2部は「不在」。ギイがいなくなってからのジュヌヴィエーヴを描いています。

離れ離れになった2人を繋ぎとめるものがありました。それは、ジュヌヴィエーヴのお腹に中にいるギイとの子。

それでも、頑なに結婚を反対するジュヌヴィエーヴの母・・・もう意地ですね^^

ジュヌヴィエーヴの母はローランと結婚してほしかったのです。ローランを招待して3人で食事・・・そこで、ローランの気持ちを確かめることにします。もちろん、ローランはジュヌヴィエーヴを愛しています。しかし、ジュヌヴィエーヴと母は妊娠のことを告げることができませんでした。

ローランの真摯な気持ちに触れ、心が揺らぎ始めたジュヌヴィエーヴ・・・・はたして彼女の選択は・・・。

・・・心が揺らいじゃうのね・・・例え、ギイとの子を妊娠してても揺らいじゃうのね^^

そういえば、ジュヌヴィエーヴはギイの叔母と良い関係を作ろうとはしなかったのかなぁ。ギイの代わりにお世話をしたりとか。何だかジュヌヴィエーヴは自分のことしか考えていないような気がしてきました・・・まぁ、17歳だからね。すべてを背負うには重過ぎるのかな。

ギイの叔母のお世話はマドレーヌがしていましたね。好感度アップです^^

ローランもイイ奴。

好感度が下がったのは、ギイの生死も判らないのに結婚やお金ばかりに気を取られていたエムリ親子でした。

第3部は「帰還」。ギイがシェルブールへ帰って来てからのエピソードです。

1959年。シェルブールに帰るとその足で「シェルブール傘店」へ。しかし、店は閉店し、エムリ親子はシェルブールからいなくなっていました。

叔母と再会したギイは、エムリ親子のその後を聞かされます。ジュヌヴィエーヴはローランと結婚してパリへ移住したことを・・・。

その後のギイの荒れようは仕方が無いことなのかもしれません。さらに、追い打ちをかけるように叔母が急死してしまいます。

しかし、ギイに手を差し伸べる人物が・・・マドレーヌの好感度がさらにアップです^^

1963年。何の接点もなくなったジュヌヴィエーヴとギイでしたが、偶然の再会を果たします。はたして、2人の想いは・・・。

ジュヌヴィエーヴ役にはカトリーヌ・ドヌーヴ。
ギイ役にはニーノ・カステルヌオーヴォ。

セリフはすべて歌であり、その歌声は別人であるにも関わらず、情感溢れる見事な演技で魅せています。

ラスト。

決して裏切ったわけではなく、なるべくしてなった2人の愛の結末。

核心に触れず、感情も表に出さずに語り合う2人でしたが、お互いを理解し合い、許していたのかなぁ。

ラスト・シーンは幸せな風景であるにも関わらず、どこか悲しげでもあり・・・第1部のラストと同じ曲が流れるのですが、第1部では別れたくないという情熱が感じられたのに対し、第3部のラスト・シーンでは別れのケジメのような・・・悲哀が感じられました。


★★★★★★★★☆☆


Title:
LES PARAPLUIES DE CHERBOURG

Country:
France/West Germany (1964)

Cast:
(Geneviève Emery)CATHERINE DENEUVE
(Guy Foucher)NINO CASTELNUOVO
(Madame Emery)ANNE VERNON
(Roland Cassard)MARC MICHEL
(Madeleine)ELLEN FARNER

Director:
JACQUES DEMY

Awards:
Cannes Film Festival 1964
(Golden Palm)JACQUES DEMY
(OCIC Award)JACQUES DEMY
(Technical Grand Prize)JACQUES DEMY


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