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抱擁のかけら

Category : 徒然映画
抱擁のかけら

Comment:
プロデューサーの妻である主演女優と監督のラブ・ストーリー。

ペドロ・アルモドバル監督の作品です。「女三部作」を撮り終えた監督が次の作品として選んだのは「1人の女性をこよなく愛する男性」の物語でした。

盲目の人気脚本家ハリー・ケイン。「ハリー・ケイン」はペンネームであり実名はマテオ・ブランコ。しかし、彼は日常でも自分を「ハリー」と呼び、暮らしていました。古くからの仲間で今はエージェントでもあるジュディットでさえ、彼を「ハリー」と呼ばなければなりませんでした。

そんな、ある日。ハリーのもとへ1人の男が訪ねてきました。男の名はライ・X。ライはハリーを脚本家として迎え、映画を撮りたいと言ってきました。彼の原案を聞くハリーでしたが、自分の好みに合わないと断ります。それでも食い下がろうとするライ。ハリーは、その場にいたジュディットの息子ディエゴに追い払ってもらいます。

ライが立ち去り、ハリーはディエゴに引き出しにある写真にライが写っているのかを確認させます。ハリーにはライの正体に思い当たるふしがあったのです。すると、確かに若かりしハリーの横にライの姿が・・・。また、ディエゴはその引き出しにあった1枚の宣材写真にも目が留まりました。

「美しすぎる女」レナ・・・ハリーがまだマテオだった頃の遠い思い出がよみがえり、ハリーはディエゴにレナとの愛の日々を語り始めるのですが・・・。

オープニングのシーンからいかにもアルモドバル監督だなぁと思わせるカットが・・・ハリーの股間のアップは「セクシリア」を思い出してしまいました^^

最初のシーンだけでも、ハリーとジュディットとの微妙な関係が判ってしまう演出は見事です。絶対、過去に何かあったはずだと疑わずにはいられません。

今さらですが、アルモドバル監督作品のほとんどは「過去」に重きを置いていることに気付かされます。

過去を振り返ることで、今を未来に繋げる。

過去を捨ててしまったハリーには、今を淡々と生きるだけで「未来」を感じることはなかったのかも・・・ハリーをそのような生き方にしてしまったのは、レナのあまりの美しさが大きな要因でしょう。

「美しすぎる女よ。」

若かりし頃、ジュディットがハリーにレナを紹介する時に例えた言葉・・・その言葉に嘘偽りはありませんでした。

レナ役にはペネロペ・クルス。とにかく美しいです。この作品では特に振り向きざまの表情に注目ですね。メイクやヘア・スタイル、衣装であんなにも表情がコロコロと変わるものなのかと・・・観ていてまったく飽きません。クギ付けです。ペネロペ・クルスのあの美しさはアルモドバル監督でなければ出せませんね。

レナは資産家であるエルネスト・マルテルの秘書をしていました。しかし、ガンに侵された父の治療費のため、愛してもいないエルネストの条件を呑み妻となります。

しかし、彼女には「女優になりたい」という夢がありました。そして、オーディションでマテオと出会うのですが・・・。

エルネストの異常なまでのレナに対する愛、そして嫉妬が狂気へと変わります・・・。

ハリー役のルイス・オマール。
エルネスト役のホセ・ルイス・ゴメス。
ジュディット役のブランカ・ポルティージョ。
ディエゴ役のタマル・ノバス。
ライ・X役のルーベン・オチャンディアーノ。

夫婦、恋人、親子・・・それぞれの愛に苦悩する彼らを迫真の演技で魅せています。

また、アルモドバル監督作品ではお馴染みのチュス・ランプレアベやロッシ・デ・パルマも出演しています。

ラスト。

レナとの愛の日々・・・あんなに人を愛せたらさぞかし幸せなのでしょうねぇ。相手がペネロペ・クルスなら尚更ですね^^

すべての過去を告白したハリー。さらに、ジュディットからもハリーの知らない過去が語られます。

人には触れられたくない過去・・・言ってしまえば、すぐ楽になれたのにと思ってしまいますが、敢えて言わずにいることが罪に対する自らに与えた罰だとジュディットは言います。

でも、ジュディットはそれよりハリーとの関係を壊したくなかったのかもしれませんね。また、過去を言わないでいるのはハリーも同じ。ハリーも過去を言わずにいたのは、レナを守れなかったことへの罪、そしてレナとの関係が過去のものであると認めたくなかったのかも・・・ハリーとジュディットはお互いの気持ちを無意識に察していたから、今まで何も語らずにいたのでしょうね。

しかし、過去を告白した2人はようやく「未来」を見ることができたのでしょう。それが、ハリーではなくマテオとしての行動であり、ジュディットがディエゴにだけ明かしたもう1つの告白なのでしょうね。

想いを告白する相手を愛していればいるほど、その想いが大きければ大きいほど、長い時が必要なこともあるのかもしれませんね。

ちなみに、レナが主演したマテオの作品の続きは「人肉食の女市議(原題)」として短編作品になっています・・・アルモドバル・ワールド炸裂です^^


★★★★★★★★★


Title:
LOS ABRAZOS ROTOS

Country:
Spain (2009)

Cast:
(Lena)PENÉLOPE CRUZ
(Mateo Blanco / Harry Caine)LLUÍS HOMAR
(Judit García)BLANCA PORTILLO
(Ernesto Martel)JOSÉ LUIS GÓMEZ
(Ray X)RUBÉN OCHANDIANO
(Diego)TAMAR NOVAS
(Madre de Lena)ÁNGELA MOLINA
(Portera)CHUS LAMPREAVE
(Madame Mylene)KITI MANVER
(Lectora de labios)LOLA DUEÑAS
(Edurne)MARIOLA FUENTES
(Chon)CARMEN MACHI
(Modelo)KIRA MIRÓ
(Julieta)ROSSY DE PALMA
(Álex)ALEJO SAURAS

Director:
PEDRO ALMODÓVAR


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Comment

ペネロペの魅力満載

ひでさん、こんにちは!
復帰した途端に思いが溢れるように、
すごいペースで更新が続いてますね~(^▽^;)すごいなあ~

アルモドバル監督作品は変わった描写もあるけど、
深いところで人間を描いてますよね。

長い間 過去を言わずに過ごしてきたけど、
やっとその断片を整理して、立ち直る事が出来たんですね。
ジュディットとマテオの関係は、この先も変わらないんでしょうか?

あのコメディ映画は短編作品として存在してるんですかっ!
あれ、面白かったですよね~(≧▽≦)ノ☆興味ある~

>YANさんへ

はい。更新がんばってます!
でも、そのうち息切れしますので・・・^^

> ジュディットとマテオの関係は、この先も変わらないんでしょうか?
どうなのでしょうねぇ。でも映画を作ることで2人の関係も変わるかもしれませんね。

> あのコメディ映画は短編作品として存在してるんですかっ!
はい。あります。
でも、可愛いペネロペは最初に少しだけ登場しているだけです^^
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抱擁のかけら

ペネロペが眩し過ぎる~★ アルモドバル監督の世界はさすがに濃密だわ~★ 破り捨てた過去の断片が今蘇る。 人は喪失感から立ち直る事がで...
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