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ハイヒール

Category : 徒然映画
ハイヒール

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殺人事件に巻き込まれた母娘のそれぞれの愛。

ペドロ・アルモドバル監督の作品です。この作品あたりからなのでしょうか。「同性愛」より「女性賛歌」を作風に取り入れているのが感じられます。

義父の事故死によって、元大女優の母ベッキーの復帰作のためメキシコへ一緒に行けると考えていた幼い娘レベーカ。しかし、ベッキーはレベーカを元夫に預け、単身メキシコへと旅立ってしまいます。

大好きだった母の思ってもみなかった裏切り・・・。

それから、十数年後。27歳になったレベーカはアンカーとしてテレビ局に勤務。そして、久しぶりの母との再会。初めは共に喜ぶ2人でしたが、ベッキーは何か思うところがあるようです。

それは、自分の知らないうちにレベーカが結婚していたこと・・・相手はテレビ局を経営するマヌエルでした。

しかし、ベッキーは結婚を隠していたことに腹を立てているのではありませんでした。レベーカの夫であるマヌエルがメキシコ時代に付き合っていた元恋人だったのです。

3人は若き日のベッキーの姿を真似する謎の男レタルのショーを観に行きます・・・そこで、レベーカはレタルと一時の情事に溺れてしまいます。

そして、1ヶ月後。マヌエルの別荘で銃声が・・・。マヌエルの死。殺人事件を担当するドミンゲス判事のもとに集められた容疑者は3人。

テレビ局のアンカーを狙う女性。
最後にマヌエルと電話していたベッキー。
そして、第一発見者のレベーカ。

はたして、犯人は誰なのか。そして、ベッキーとレベーカの運命は・・・。

ストーリーはサスペンスなのですが、観終わるとなぜか親子愛にも似た女性賛歌が印象に残ります。

地位も得て大人の女性になっても変わらないことは、ベッキーの娘であること。レベーカは「ベッキーの娘」であることを誇りに思っていたし、また憎んでもいたのでしょうね。親離れと言うより「母を一途に愛している」と言った方がいいのかなぁ。

一方のベッキーは罪悪感でいっぱいのようでしたね。「娘を捨てた」と思われても仕方がないと思っていたのでしょう。そして、レベーカの夫がマヌエルと知ると、さらに自分の罪に対する罰が与えられたと思ってしまったのかも・・・。でも、誰よりもレベーカのことを心配し愛していたのはベッキーだったことがラストになるにつれて強く描かれていきます。

本当の気持ちをうまく伝えられない母娘。

その歪んでしまった関係が殺人事件を通して変化していくのですが・・・。

レベーカ役のヴィクトリア・アブリルとベッキー役のマリサ・パレデスの共演は見応えがあります。ヴィクトリア・アブリルはショート・ヘアで若さと可愛らしさを、マリア・パレデスは圧倒的な存在感で異なる女性像を魅せています。

あと、ほんのチョイ役として、レベーカの番組のAD役としてハビエル・バルデムも出演しています。

もう1つ、この作品で特筆すべきことは、やはり音楽ですよね。今までのアルモドバル監督作品では、ラテン系のリズムで刻む楽しげな音楽が主流でしたが、この作品ではピアノによる悲しげな・・・だけど、どこか温もりも感じられる旋律が耳に残ります。音楽担当は坂本龍一。

ラスト。

「ハイヒール」は女性の象徴。

ベッキーは部屋の窓から見える「ハイヒール」を見て、自分の「母」ではなく「女性」としての存在を確かめていたのかなぁ。逆にレベーカにとっては「憧れ」または「母」を思い起こさせる象徴だったのでしょうね。

しかし、ラスト・シーンでは、それぞれのそのような想いに変化が生まれ、初めて1つに重なったような印象を受けました。


★★★★★★★☆☆


Title:
TACONES LEJANOS

Country:
Spain/France (1991)

Cast:
(Rebeca Giner)VICTORIA ABRIL
(Becky del Páramo)MARISA PAREDES
(Juez Domínguez / Hugo / Letal)MIGUEL BOSÉ
(Margarita)ANNA LIZARAN
(Madre del Juez Domínguez)MAYRATA O'WISIEDO
(Paula)CRISTINA MARCOS
(Manuel)FÉODOR ATKINE

Director:
PEDRO ALMODÓVAR


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