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そして、私たちは愛に帰る

Category : 徒然映画
そして、私たちは愛に帰る

Comment:
ドイツとトルコを行き交うさまざまな愛の群像劇。

ファティ・アキン監督の作品です。この作品では脚本も担当しています。いやぁ、素晴らしいですね。「愛より強く」では攻撃的な男女の愛をストレートに描いていましたが、この作品では異性愛、同性愛、家族愛、民族愛、母国愛などさまざまな愛を深く描いています。

監督自身がトルコ系ドイツ人ということもあるのでしょうね。ドイツ、トルコの両方の視点から描いているところも興味深いです。

ドイツで大学講師をしている青年ネジャットが父アリと久しぶりに再会します。独り暮らしのアリは、娼婦イェテルのもとへ通い続け「一緒に暮らさないか。」と告白・・・お金も払うと言ってくるアリの提案にイェテルは断りきれなくなり同居することになります。

3人での食事・・・楽しく過ごしたのもつかの間、アリが突然発作を起こし入院してしまいます。

2人きりになる赤の他人のネジャットとイェテル。

イェテルは遠く離れたトルコにいる娘の学費を稼ぐために娼婦として働いていたこと、そして、娘に会いたいことをネジャットに告白します。

アリが無事に退院すると、アリは真っ先に2人の関係を疑ります。ネジャットが家を出た後もイェテルを疑うアリ・・・ついに2人は口論になり、アリはイェテルを殴ってしまいます。

・・・その他愛もない喧嘩から事態が大きく変わります。

アリとネジャット。
イェテルと娘のアイテン。
アイテンを愛するドイツ人の女子学生シャーロット。
シャーロットとの溝を埋めることができない母スザンネ。

ドイツとトルコの間で4組のそれぞれの愛が試されようとしていました・・・。

前半はアリとネジャット、そしてイェテルを中心にストーリーが始まり、後半はアイテンとシャーロット、そしてスザンネを中心にストーリーが展開していきます。

そのストーリーの切り替えが実に巧いですね。群像劇でもあり、キャストたちが少なからず接点を持つようになります。

「あの時、バスに乗ったイェテルとアイテンが目を合わせていれば・・・。」
「あの時、シャーロットがネジャットに真実を話していれば・・・。」

と、つい思ってしまいます。

試される愛。

この作品ではイスラム教の「犠牲祭」になぞらえて描いています。

「神がイブラヒムの信仰を試すため息子を捧げよと命じました。」
「あなたがイブラヒムだったらどうしますか?」

そのような問いを親であるアリ、イェテル、スザンネが答えていたようでした。3人をみると・・・やはり、母は強し。万国共通なのでしょうね。特にスザンネが出した答えは勇気ある決断でしたね。スザンネのおかげで、イェテル、アイテン、シャーロットも幸せだろうし、スザンネ自身は償いのつもりでも、きっとスザンネも幸せになれるのだと思いました。

ネジャットも人生において大きな決断をします。彼の場合は、いままでの経歴を「犠牲」にしたことになるのかなぁ。一度も会ったことがなく、どこにいるのかも判らないイェテルの娘に会おうとするなんて無謀もいいところです。でも、それは自分自身に対する口実だったのかも・・・心の奥底では「父に会いたい。」という想いがあったのかもしれませんね。

「そして、私たちは愛に帰る」・・・この「愛」は、無償の愛を捧げてくれる「親」を意味しているのでしょう。

ラストシーンのネジャットが親の帰りを楽しみに待つ子供のように見えました。


★★★★★★★★


Title:
AUF DER ANDEREN SEITE

Country:
Germany/Turkey/Italy (2007)

Cast:
(Nejat Aksu)BAKI DAVRAK
(Ali Aksu)TUNCEL KURTIZ
(Ayten Öztürk aka Gül)NURGÜL YESILÇAY
(Susanne Staub)HANNA SCHYGULLA
(Charlotte 'Lotte' Staub)PATRYCIA ZIOLKOWSKA
(Yeter aka Jessy)NURSEL KÖSE

Director:
FATIH AKIN

Awards:
Cannes Film Festival 2007
(Best Screenplay)FATIH AKIN

National Society of Film Critics Awards, USA 2009
(NSFC Award(Best Supporting Actress))HANNA SCHYGULLA


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