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西部戦線異状なし

Category : 徒然映画
西部戦線異状なし


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戦時中に生きるドイツ兵の少年の姿。

その年のアカデミー賞作品賞を含む2部門を受賞したルイス・マイルストン監督の作品です。

第一次世界大戦。ドイツのある町ではフランスへの出征パレードが大々的に催されていました。学校では10代半ばの少年たちに老教師が熱弁をふるっています。

「ドイツの鉄の男たちだ。」

そして、老教師は彼らに続けとばかりに兵士として志願することを生徒たちに勧めるのです。

純粋な少年たちは、自分の勇姿を思いめぐらし、志願することを決意します。

その中の1人ポール・バウマーの姿を追いながら、少年たちが体験する戦争を描いていきます。

何のために戦うのか?

国のため?
家族のため?

少年たちには戦う意義があったのでしょうか。

「カッコ良いから」、「ヒーローになりたい」、「俺たちは強いんだ」という漠然とした考えしか抱いていなかったのではないでしょうか。

戦地へ着いたとたん、彼らは不安がります。

狭い宿舎で疲れ果て、食料の調達すら難しい兵士たち。

上官のカット・カチンスキー、ウエストフス、デテリングらとともに戦線へと向かうのですが・・・。

戦友たちの死。

傷ついた身体に待っていた過酷な運命・・・。

バウマーは、共に出征した旧友のベーム、ケメリッヒ、ミューラー、クロックらの運命を目の当たりにします。

そういえば、元郵便配達員でバウマーたちの訓練学校の教官だったヒンメルストースはどうなったのでしょう?

印象に残ったシーンは、バウマーが敵兵を対峙したシーンですね。このシーンはバウマーの心が崩壊していくさまを描いています。

戦闘中に負傷したバウマーは、1人身を隠すのですが、近づいてきた敵兵をナイフで突き刺します。

しかし、正気を取り戻すと今度はその敵兵を助けようとするのです。

そして、まだ生きていることを知ると再び罵声を浴びせ、また正気を取り戻すと励まし・・・。

戦争とは人の心をこれほどまで混乱させるものなのかと、バウマーの痛々しい姿に心が痛みます。

次に、バウマーが一時帰国したシーン。兵士と町の人々との心のギャップ。でも、町の人々の姿は出征する前のバウマーの姿であったりもします。

バウマーは、ここには自分の居場所がないと思ったのでしょうか。彼の心にはポッカリと穴が空いていたようでしたね。今の時代で言うと「PTSD」のようなものなのでしょうか。

幸せとはいったい何なのか?

彼はそれすら見失っていたのではないでしょうか。

戦地へと戻ったバウマーが逆に活き活きと見えてしまったことに悲しくなりました。

そして、何と言ってもラストシーン。

差しのべた手に込められた思い。

悲しみ?
無念?

それとも、やすらぎ・・・そう、バウマーは戦争などないやすらぎの地を求めていたと私は思いました。

ドイツ兵を主人公にしたアメリカ映画。でも、決してアメリカナイズされていません。ドイツは敵とみなすアメリカ映画が多い中、しかも、1930年代という時代も考えると異例中の異例ですよね。

でも、描いているのは国の争いではなく、1人の少年の物語・・・。

「西部戦線異状なし」・・・皮肉が込められたタイトルだなぁ。


★★★★★★★★☆☆


Title:
ALL QUIET ON THE WESTERN FRONT

Country:
USA (1930)

Cast:
(Paul Bäumer)LEW AYRES
(Kat Katczinsky)LOUIS WOLHEIM
(Behn)WALTER ROGERS
(Franz Kemmerich)BEN ALEXANDER
(Müller)RUSSELL GLEASON
(Albert Kropp)WILLIAM BAKEWELL
(Himmelstoß)JOHN WRAY
(Westhus)RICHARD ALEXANDER
(Detering)HAROLD GOODWIN
(Tjaden)SLIM SUMMERVILLE

Director:
LEWIS MILESTONE

Awards:
Academy Awards, USA 1930
(Oscar(Best Director))LEWIS MILESTONE
(Oscar(Best Picture))


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