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イヴの総て

Category : 徒然映画

イヴの総て


Comment:

スターを夢見る女性の野心。


その年のアカデミー賞作品賞を含む6部門を受賞したジョセフ・L・マンキウィッツ監督の作品です。


この作品は脚本の素晴らしさが際立っていますね。


オープニングではありふれた演劇界の授与式から始まるのですが、実はそこに出席していた男女の心の内には複雑な思いがあったことを後半で再び描かれる授与式のシーンで再確認することができます。


オープニングと後半のでの授与式のシーンでは登場人物のしぐさは変わらないはずなのに、印象がガラッと変わったことに驚かされます。


語り部はアディソン・ドウィット。演劇の批評家であり、多くの情報を持つ彼のコラムは演劇界にも影響を与えています。彼が授与式で視線を向ける人たち・・・それがこの作品の登場人物になります。


大女優マーゴ・チャニング。誰もが認める本物の女優であり、本物のスターです。プライドも高く、自信家である反面、「老い」という避けては通れない女優の悩みに直面しています。


マーゴの親友であり、劇作家の妻であるカレン・リチャーズ。演劇界とは何ら関わりは持たないものの、演劇を愛する代表者のような女性です。


カレンの夫で劇作家のロイド・リチャーズ。マーゴ主演の劇も書く人気劇作家です。マーゴのために書き下ろした新作では20歳の女性「コーラ」役をマーゴが演じる予定でしたが・・・。


演出家でマーゴの恋人であるビル・サンプソン。映画撮影のために単身ハリウッドへ出発するのですが・・・。


そして、授与式のスピーチ台へと向かう女優イヴ・ハリントン。彼女がこの授与式での主役・・・つまり、本物のスターになったのですが・・・。


・・・そうまでしてスターになりたいのかと思うほどの策略家でしたね。あまりの手際の良さに身の毛がよだちます。


でも、あれほどの演技力の持ち主なら、普通にオーディションを受ければスターになれるのに・・・なんて思いましたけどね(^_^;


それだと、そこそこのスター止まりってことなのでしょうか?マーゴのような本物のスターになる人は、ほんの一握りしかいないのでしょうね。


しかし、本物のスターになるには、何かを捨てる覚悟が必要でした。


マーゴの場合は「普通の幸せ」でした。


ビルとは相思相愛のはずなのに、結婚に踏み切れず、今まで平行線を保ったままでした。そこへ現れたイヴによって2人の関係が平行線を保てなくなります。


外へ広がり遠ざかるのか・・・内へ狭まり近まるのか・・・。


さらに、マーゴにイヴを紹介したカレン。きつい言葉を吐くマーゴに対しカレンは「あるいたずら」をしてしまいます。それが、自分の首を絞めることになるとも知らずに・・・。


マーゴ、カレン、そして、イヴ。3人の女性の心の変化と内に秘めた憎悪が見所です。


マーゴ役にはベティ・デイヴィス。さすが大女優です。貫禄があります。ラストになると、マーゴのエピソードがほぼ完結してしまうので多少存在が薄くなりますが、前半から後半までの存在感は圧巻です。


イヴ役にはアン・バクスター。彼女の優しい表情の中でみせる冷たい視線がこれからの展開を案じさせることに十分な効果を与えています。


カレン役にはセレステ・ホルム。マーゴとイヴの間に位置するカレンの複雑な感情を見事に演じています。後半のレストランでのシーンが彼女の見せ場ですね。


アディソン役のジョージ・サンダース。

ビル役のゲイリー・メリル。

ロイド役のヒュー・マーロウ。


ら男性陣も熱演でしたが、やはり3人の女優の前では影が薄かったかなぁ。あと、新人女優カズウェル役でマリリン・モンローも出演しています・・・マリリン・モンローだとは気付きませんでしたが(^_^;


ラスト。


マーゴは「普通の幸せ」を捨ててスターになりましたが、それではイヴは・・・。


イヴの場合は「自分自身」でした。


その意味は語りませんが、彼女は生涯、「自分」というものを取り戻すことはできないのでしょうね。それが幸か不幸かは判りませんが・・・。


と、ここで終わるかと思ったら、ラストでもう1つのエピソードが盛り込まれています。


「本物のスターは一時代にひとりきり。」とでも言わんばかりの展開でしたね。


何も恐ろしい者はイヴばかりではない。もしかしたら、この話はごく普通にショービジネスで起きていることなのかもしれないと思わせるラストシーンでした。



★★★★★★★★☆☆



Title:

ALL ABOUT EVE


Country:

USA (1950)


Cast:

(Margo)BETTE DAVIS

(Eve)ANNE BAXTER

(Addison DeWitt)GEORGE SANDERS

(Karen)CELESTE HOLM

(Bill Simpson)GARY MERRILL

(Lloyd Richards)HUGH MARLOWE

(Max Fabian)GREGORY RATOFF

(Phoebe)BARBARA BATES

(Miss Casswell)MARILYN MONROE


Director:

JOSEPH L. MANKIEWICZ


Awards:

Academy Awards, USA 1951

(Oscar(Best Actor in a Supporting Role))GEORGE SANDERS

(Oscar(Best Costume Design, Black-and-White))EDITH HEAD

(Oscar(Best Costume Design, Black-and-White))CHARLES LE MAIRE

(Oscar(Best Director))JOSEPH L. MANKIEWICZ

(Oscar(Best Picture))

(Oscar(Best Sound, Recording))

(Oscar(Best Writing, Screenplay))JOSEPH L. MANKIEWICZ


Cannes Film Festival 1951

(Best Actress)BETTE DAVIS

(Jury Special Prize)JOSEPH L. MANKIEWICZ


Golden Globes, USA 1951

(Golden Globe(Best Screenplay))JOSEPH L. MANKIEWICZ


New York Film Critics Circle Awards 1950

(Best Actress)BETTE DAVIS

(Best Director)JOSEPH L. MANKIEWICZ

(Best Film)



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Comment

無題

なんだか観ていて、腹がたってきました、これ。
マーゴもあまり好きになれないけど、イヴは・・・ないよ!!ないって!!
なんだよ、純真無垢だと思ってたのにヾ(▼ヘ▼;)

って感じでした(苦笑)
確かに女優陣が強烈でしたよね。

・・・・私も、「マリリン・モンローを真似してる子がいるなぁ」とか思ってました(苦笑)


>arixsさんへ

ホント、イヴはないよ!!って感じでしたね。

>純真無垢だと思ってたのに・・・。
何だか現在世間を騒がしている元アイドルのようですね。
表の顔と裏の顔が違い過ぎます(^_^;

コメントありがとうございました。


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