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山猫

Category : 徒然映画

山猫


Comment:

シチリア貴族の衰退と新時代の幕開け。


その年のカンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞したルキノ・ヴィスコンティ監督の作品です。以前からこの作品は気になっていたのですが、「上映時間が長そう・・・。」という理由で中々手がのびませんでした・・・VHSで2本組でしたからね(^_^;


でも、観てみたら長さが全く感じられず、先の話が知りたいとまで思うようになっていました。


時は1860年。イタリアはガリバルディによって政治的な社会混乱に陥っていました。ガリバルディはイタリア統一と退廃した貴族社会からの自由を目指していました。


そんな時代に「山猫」を紋章に持つシチリアのファブリツィオ・サリーナ公爵とその家族もこの動乱に巻き込まれていくのですが・・・。


貴族社会から自由な社会へ。社会が根本から変わろうとしていた時代。そんな時代の若者たちはじっとなどしていられません。ファブリツィオの甥タンクレディもその1人でした。


「現状を保つには変わるしかない。」


ガリバルディの革命軍に参加する決意を固めたタンクレディはファブリツィオに別れを告げます。そして、ファブリツィオの娘コンチェッタはタンクレディへの想いを胸に閉じ込めるのですが・・・。


「現状を保つには変わるしかない。」


この言葉が印象に残ります。難しい言葉ですよね。現状を保つには、そのままでいること・・・ではなく変わることなのですから。安定を保つためにも日々変化が必要ってことでしょうか。時代や社会も「生き物」であるかのようです。


政府軍を倒した革命軍。


タンクレディも武勲をたてて帰還します。サリーナ家は郊外の別荘へと向かいます。盛大にサリーナ家を迎える町の人たち。ファブリツィオと親しい教会のオルガン弾きチッチョやブルジョワのカロジェロもいます。


その夜、別荘で盛大なパーティーが開かれます。カロジェロも招待されたのですが、妻が出席できず代わりに娘のアンジェリカを連れてきました。


品に欠けるカロジェロの娘・・・皆そう思っていたのですが、あらわれたアンジェリカは貴族の娘のような美貌の持ち主でした。そして、アンジェリカはタンクレディと親密になっていくのですが・・・。


恋に対して押していくアンジェリカに対し、引いてしまうコンチェッタ。タンクレディとの三角関係が描かれるのかなぁと思いきや、意外とここはあっさり解決してしまいます。


この作品の主人公は彼らではなくファブリツィオでした。


変わり行く時代。若者たちの恋。


ファブリツィオは自分に「老い」を感じてしまいます・・・。


ファブリツィオ役のバート・ランカスターが家長として貫禄、貴族としてのプライド、若者への想い、老いへの不安を見事に演じています。


タンクレディ役にはアラン・ドロン。2人の女性に愛されるタンクレディにピッタリなキャスティングですね。でも、この作品では主役というよりちょっと脇役ぎみでしたかね。


アンジェリカ役にはクラウディア・カルディナーレ。美しいです。野生的な美しさとでも言いましょうか。何を考えているのかわからないアンジェリカのミステリアスな部分が彼女の美しさでより一層妖しさを醸し出しています。


クライマックスは圧巻の舞踏会。


豪華な衣装を着飾った貴族たちが優雅に踊ります。


その光景を見つめるファブリツィオの想いは・・・。


若者たちに新しい時代を委ねても自らは表舞台に立とうとはしない・・・ファブリツィオは変わろうとしなかったということなのでしょうか。


改めてこの作品を思い返すと「対比」が多く見受けられます。


攻めるアンジェリカに身を引くコンチェッタ。

若いタンクレディに老いたファブリツィオ。

時代とともに変わろうとするブルジョワのカロジェロと変わらない貴族のファブリツィオ。


「現状を保つには変わるしかない。」


変わろうとするアンジェリカ、タンクレディ、カロジェロは舞踏会でも笑顔を絶やしません。


一方のファブリツィオは・・・。


時代とともに消え行く貴族の末路・・・それはファブリツィオ自身が「老い」を感じることと同じなのかもしれませんね。


暗闇に消えるファブリツィオ・・・もの悲しいラストシーンでした。



★★★★★★★★☆☆



Title:

IL GATTOPARDO


Country:

Italy/France (1963)


Cast:

(Prince Don Fabrizio Salina)BURT LANCASTER

(Angelica Sedara / Bertiana)CLAUDIA CARDINALE

(Tancredi Falconeri)ALAIN DELON

(Don Calogero Sedara)PAOLO STOPPA

(Princess Maria Stella Salina)RINA MORELLI

(Father Pirrone)ROMOLO VALLI

(Count Cavriaghi)TERENCE HILL

(Francesco Paolo)PIERRE CLÉMENTI

(Concetta)LUCILLA MORLACCHI

(Garibaldi's General)GIULIANO GEMMA

(Carolina)IDA GALLI

(Caterina)OTTAVIA PICCOLO

(Colonel Pallavicino)IVO GARRANI

(Don Francisco Ciccio Tumeo)SERGE REGGIANI


Director:

LUCHINO VISCONTI


Awards:

Cannes Film Festival 1963

(Golden Palm)LUCHINO VISCONTI



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Comment

ヴィスコンティ渾身の…

自分もイタリア貴族の末裔であるヴィスコンティ渾身の作品かなぁと思いました。
今回は186分のイタリア語完全復元版を観れたのですけど、圧巻の作品でしたね~
そうそう、舞踏会のシーンは素晴らしかったですね。
ファブリツィオの、人生の引き様は観ていて切ないですけど、とっても心に残るものでした。
ドロン様お美しい~(笑)
バート・ランカスターの渋い存在感が際立ってましたね。
こちらからもトラバさせてくださいね♪


>じゅりさんへ

大作でしたね。
自分は何版を観たのか判りませんが、
見応えタップリでした。

コメント&TBありがとうございました。


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