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路 (みち)

Category : 徒然映画

路 (みち)


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仮出所した5人の男の悲劇。


その年のカンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞したシェリフ・ギョレン&ユルマズ・ギュネイ監督の作品です。


撮影中はユルマズ・ギュネイ監督が獄中から指揮し、シェリフ・ギョレン監督が現場の演出を行ったそうです。


ユルマズ・ギュネイ監督は作家でもあるのですが、執筆した小説が反社会的だとしてトルコ当局によって投獄されたそうです。その後も何度か投獄され、1982年に仮出所したときそのまま逃走。フランスへ亡命してこの作品の最終調整を行ったとか・・・。


この作品の主人公たちも監督と同じ境遇にありました。


舞台はトルコの孤島、イムラム島拘置所。


決められた期限までに戻って来ない者は逃走したものと見なされてしまう・・・期限付きの仮出所が認められた5人の男の物語が始まります。


セイットは家に戻ると、そこには家族の姿がありませんでした。妻ジネは悪魔の誘いに応じて不義をはたらき、息子と共に出て行ってしまったのです。


一族の名を汚したとして、セイットの兄からジネの殺害宣告を受けることになったセイットは、自らジネを殺害することを告げ、ジネのいる極寒の地「ひつじの谷」へ単身向かうのですが・・・。


メメットは拘置所のいるときから悩んでいました。妻エミネからの手紙にはメメットが兄殺しであると・・・その真実を聞かせてほしいと書かれていました。


メメットは親友に相談したのち、エミネと子供たちのいるエミネの実家へ向かうのですが・・・。


メメットと別れたメヴリュットとユスフ、オメールの3人は同じバスに乗っていましたが、途中、軍の身元検査を受けることに・・・。そこで、新婚のユスフは仮出所の証明証を紛失してしまいます・・・。


メヴリュットは故郷へ帰り、許婚であるメラルと再会するのですが・・・。


国境付近の村へ帰るオメール。しかし、村は兄アブゼルがリーダーとなるゲリラと政府軍の対立が激化していました。オメールは村の美しい女性ギュルバハルを意識しつつ思うこととは・・・。


「法」や「掟」。


社会の秩序、村や家を守るために人が決めたルール。


しかし、それらはすべての人に当てはまるものではなく、またそれがすべてではないことをこの作品は訴えています。


かといって、「法」や「掟」を乱してよいかというと・・・やはり違うようです。


そこに待っていたのは、乱した者への「罰」と「制裁」でした。


セイットのエピソードでの「罪」は見ていてつらくなりました。ジネの助かりたい願いとセイットの「制裁」と「愛情」との葛藤・・・複雑な感情が入り乱れていても、見渡す限りの雪原が考えや想いまでも凍らせているようでした。


ユルマズ・ギュネイ監督と同じ境遇にあるように思えた5人でしたが、明らかに異なる点がありました。


・・・それは5人とも「法」や「掟」から逃げずに受け入れたこと・・・否、受け入れることしかできなかったとも言えるかもしれません。


「法」や「掟」に背き逃げることができたはず・・・でも、それは1人だったらということでしょうか。


5人は、許婚、妻、子供・・・家族がいたのです。


特にメメットのエピソードは、家族の絆が強く描かれていましたね。メメットが家族を愛するように家族もメメットを愛していたのでしょうね。


メヴリュットは他の者たちと比べれば「命」に関わることではありませんでしたが、それでも「掟」に縛られた1人でした。


ユスフは・・・あれ?どうなったのでしょう(^_^;


「俺は拘置所には戻らない。」


誰よりも強く「法」から逃れようとしていたオメールも・・・。クルド人である彼が同じクルド人であるユルマズ・ギュネイ監督に一番近い存在だったのでしょうか。


しかし、監督のように自分で新たな「路」を作る人はごく少数なのかもしれませんね。


タイトルの「路」は、別れ道など一切ない「茨の道」であるかのようでした。



★★★★★★★☆☆



Title:

YOL


Country:

Switzerland (1982)


Cast:

(Seyit Ali)TARIK AKAN

(Ziné)SERIF SEZER

(Mehmet Salih)HALIL ERGÜN

(Emine)MERAL ORHONSAY

(Omer)NECMETTIN ÇOBANOGLU

(Gulbahar)SEMRA UÇAR

(Mevlat)HIKMET ÇELIK

(Meral)SEVDA AKTOLGA

(Yusuf)TUNCAY AKÇA


Directors:

SERIF GÖREN

YILMAZ GÜNEY


Awards:

Cannes Film Festival 1982

(FIPRESCI Prize)SERIF GÖREN

(FIPRESCI Prize)YILMAZ GÜNEY

(Golden Palm)SERIF GÖREN

(Golden Palm)YILMAZ GÜNEY

(Prize of the Ecumenical Jury - Special Mention)SERIF GÖREN

(Prize of the Ecumenical Jury - Special Mention)YILMAZ GÜNEY



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