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楢山節考

Category : 徒然映画

楢山節考


Comment:

山に囲まれた貧しい村で生きる人々の生と死を描いたドラマ。


その年のカンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞した今村昌平監督の作品です。監督の作品を初めて観たのは、同じくパルム・ドールを受賞した「うなぎ」で、今回で2作目になります。


舞台は雪に埋もれた小さな村に「根っこ」と呼ばれる一家が暮らしていました。


現在の家主は辰平。


辰平は、次の家主になる長男けさ吉。歳の離れた次男のとめ吉。まだ赤子の長女ゆきの3人の子供たちに加え、老いた母おりんと「くされ」と村中の人々から嫌われている弟の利助と暮らしています。


妻に先立たれたものの一家の暮らしを支えるために悲しんでばかりはいられません。


ある日、おりんは隣の村から来た塩屋から辰平の嫁にと玉やんを紹介します。喜ぶおりん。それには理由がありました。


この村の掟である「楢山まいり」。


70歳になったら、楢山を登り、神のもとへ往く・・・という因習でした。


・・・つらい。観ていてつらくなってくる作品でした。


「楢山まいり」は、少ない食料を若い者たちに与えることで、子孫繁栄を願ってのことなのでしょうが・・・。


昆虫や動物たち生の営み。


人間も彼らと何ら変わらないことを伝えているかのようです。


弱肉強食・・・そんな言葉も浮かんできます。


おりんが楢山へ登りたかったのは、彼らにはごく自然である「掟」だから、一家が増えていくことを恐れたから、自分の役目が終わったから、村で生きることがつらくなったからとさまざまな理由が挙げられますが、おりん個人の想いは失踪したままの夫の利平に会いたかったからなのかもしれませんね。


父利平の親を想う気持ちは息子辰平に受け継がれていました。


利平は母を想うあまり楢山に登らせることを拒絶していたのです。その一件で村から出て行くはめに・・・しかし、その真実は・・・。


そして、辰平はおりんを楢山に登らせることができるのか・・・。


辰平役には緒方拳。父親として、息子として、家主として。さまざまな苦悩を抱えながら力強くかつ優しく演じています。


おりん役の坂本スミ子も気丈なオリンを熱演。タマヤンが来た日に自ら前歯を石臼に叩きつけ、丈夫ではないから早々に楢山に登ることを告げるシーン。そして、後半での一言も声を出さない演技は圧巻です。


他にも、


辰平の弟、利助役の左とん平。

辰平の後妻、玉やん役のあき竹城。

辰平の息子、けさ吉役の倉崎青児。


らが、おりんと辰平以外のエピソードとして、時にコミカルに、時に残酷に、村の一面を伝えています。


けさ吉が絡む雨屋のエピソードはキツかったですね。もう何が正論、何が正義なのか判らなくなってしまいそうです。


利助が絡むおえいのエピソードは何と言うか・・・まさか、おかね婆さんが絡んでくるとは・・・(^_^;


おえい役の倍賞美津子とおかね役の清川虹子が体当たりの演技で村に生きる女性たちを伝えています。


ラスト。


言葉を失ってしまいます。


人は死という怖さを紛らわせるために、見えない何かを信じるのでしょうか。


しかし、信じた場所は「死の世界」でした。


それでも、おりんは信じます。


・・・辰平が言います。


「おっ母ぁ、雪が降ってきたよ。運がいいなぁ・・・。」


山の神がいたことを、そして、おりんのために「死の世界」を雪で覆い尽くしてくれたことを、辰平は喜んだのでしょうね。


「生命力に満ちた」と言いたいのですが、決してそうとは言えない「生と死は対になっている」ことを観ている者の心に突き刺しているかのような作品でした。



★★★★★★★★☆☆



Title:

NARAYAMA BUSHIKO


Country:

Japan (1983)


Cast:

(Tatsuhei)KEN OGATA

(Orin)SUMIKO SAKAMOTO

(Risuke)TONPEI HIDARI

(Tamayan)AKI TAKEJO

(Kesakichi)SEIJI KURASAKI

(Matsuyan)JUNKO TAKADA

(Tomekichi)KAORU SHIMAMORI

(Oei)MITSUKO BAISHO

(Arayashiki)CASEY TAKAMINE

(Zeniya no Tadayan)SANSHÔ SHINSUI

(Zeniya no Matayan)RYUTARO TATSUMI

(Amaya)AKIO YOKOYAMA

(Katsuzô)SHOICHI OZAWA

(Jinsaku)FUJIO TOKITA

(Teruyan)TAIJI TONOYAMA

(Tsune)NENJI KOBAYASHI

(Yakimatsu)BEN HIURA

(Okane)NIJIKO KIYOKAWA

(Shioya)NORIHEI MIKI


Director:

SHOHEI IMAMURA


Awards:

Cannes Film Festival 1983

(Golden Palm)SHOHEI IMAMURA



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