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スケアクロウ

Category : 徒然映画

スケアクロウ


Comment:

出所した男と元船乗りの男が友情を育んでいくロード・ムービー。


その年のカンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞したジェリー・シャッツバーグ監督の作品です。この作品は、キャスティングした時点で成功を手にしたようなものですね。


ジーン・ハックマンとアル・パチーノの対照的な演技を存分に味わうことができます。


カリフォルニアの荒野。人気のないハイウェイにマックスがやって来ます。そこには、もう1人の男が既にヒッチハイクしていました。男の名はフランシス。


人懐っこいフランシスに対し、仏頂面のマックス。


マックスは、6年間刑務所で服役し出所したばかりでした。彼はその6年間で出所後の計画を綿密に練っていました。彼の計画は、デンバーで妹のコーリイと再会した後、ピッツバーグで洗車屋を経営することでした。


フランシスは、5年間、船乗りとして働いていました。しかし、妊娠したアニーを置き去りにして家出同然に飛び出したことを悔い、彼女と性別も判らない子供がいるデトロイトへ向かう途中でした。


マックスはフランシスの人を笑わせる特技を買って仕事のパートナーとして誘い、フランシスも承諾するのですが・・・。


その土地の人々と触れ合うことで旅をしている者が成長していく・・・というのが一般的なロード・ムービーだと思うのですが、この作品はマックスとフランシスの2人のやり取りで、お互いの心に変化が起こり、友情が芽生えていきます。


そのため、2人の人物像に細かく焦点が当てられています。


マックスは、自暴自棄で喧嘩っ早い暴れ者。その分、意志が強く、決してぶれない言動は信頼に値します。


フランシスは、人を笑わせることが好きなお調子者。しかし、誰とでもすぐに打ち解け和ませるその特技は、マックスにはないものでした。


マックス役にはジーン・ハックマン。1970年代前半は彼の黄金期ですね。「フレンチ・コネクション(1971)」、「スケアクロウ(1973)」、「カンバセーション ・・・盗聴・・・(1974)」とアカデミー賞作品賞&カンヌ国際映画祭パルム・ドールの受賞作品で主演を演じています。この作品では、アル・パチーノですら圧倒するほどの存在感を放っています。


フランシス役にはそのアル・パチーノ。アル・パチーノに関しては「ゴッドファーザー」を観ていないので、たいして語ることはできませんが弾けてます。若さがあります。こういう役を演じることができる役者だとは思っていませんでした。


「スケアクロウ」とは「案山子(カカシ)」のことなのですね。


フランシスがマックスに言います。


「カラスは案山子を恐れているのではない。笑っているんだ。」


マックスは「嘘っぱちだ。笑うわけがない。」を一蹴します。


フランシスはマックスを案山子に例えていたのかなぁ。本来、人(=カラス)を寄せ付けないマックス(=案山子)でも笑わせることができることを伝えたかったのかもしれませんね。


酒場で店中の人たちを笑わせたマックスを見てフランシスは感慨に浸っているようでした。


マックスには奇妙な習慣がありました。何枚も服を重ね着して、寝るときは枕の下に靴を隠します。


マックスが言います。


「血も涙も無いから温かくならん。」


冷酷非情な男がフランシスと共に旅を続けるわけがありません。マックスのそれは、おそらく自分の身を守る術だったのでしょうね。ひねくれ者で、人を信用せず、好きにもなれない。そんな性格になってしまったのも人を寄せ付けさせない術だったのでしょう。


そのことをフランシスは身をもって知ることになってしまいます・・・。


ところで、この作品を観ていて何度も思ったことが「真夜中のカーボーイ」と似ているなぁということでした。男2人の友情物語。大男と小男。心の変化。旅をする。そしてラスト。ストーリーは全く異なるのに、起承転結はほぼ同じだったような・・・(^_^;


フランシス役は「真夜中のカーボーイ」でリッヅォ役を演じたダスティン・ホフマンでも良かったかなぁ。そうすれば、親友ジーン・ハックマンとの初共演が実現したのに・・・。


ラスト。


2人はフランシスの妻アニーが住むデトロイトへと向かいます。


公衆電話からアニーへ電話するフランシス。そして、マックスと噴水のある公園に向かいフランシスは子供たちを遊びますが・・・。


ここからがアル・パチーノの演技の見せ所でしたね。フランシスの悲しみが全身から伝わります。


ラストシーンのマックス。やはり彼は冷酷非情な男ではありませんでした。購入した往復切符に彼の優しさが感じられました。人を笑わせることを知ったマックスは1人で洗車屋を始めるのでしょうね。フランシスがピッツバーグへ来るまで・・・。


ちなみに・・・靴を枕の下に隠すのは、盗まれないためだったのかな?



★★★★★★★★



Title:

SCARECROW


Country:

USA (1973)


Cast:

(Max Millan)GENE HACKMAN

(Francis Lionel 'Lion' Delbuchi)AL PACINO

(Coley)DOROTHY TRISTAN

(Frenchy)ANN WEDGEWORTH

(Jack Riley)RICHARD LYNCH

(Darlene)EILEEN BRENNAN

(Annie Gleason)PENELOPE ALLEN

(Mickey Grenwood)RICHARD HACKMAN


Director:

JERRY SCHATZBERG


Awards:

Cannes Film Festival 1973

(Golden Palm)JERRY SCHATZBERG

(OCIC Award)JERRY SCHATZBERG



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Comment

無題

懐かしいですね!昔観た切りですけどいい映画だった事は良く覚えています。また観たいですね。


>DAZZさんへ

噴水のシーンでのアル・パチーノが凄かったですね。

DVDレンタルされているので、機会があれば是非!

コメントありがとうございました。


大好き~♪

この作品大好きなんですよ~^^
アルちゃん出演作の中でも上位にきます。
ジーン・ハックマンがこれまたいいんだわぁ~~^^
何年かごとに再見する大好きな作品です^^


>じゅりさんへ

じゅりさんのオススメでしたので探してみました。
ジーン・ハックマン&アル・パチーノ。
最高です。
1970年代は傑作揃いですね。

コメントありがとうございました。


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