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パリ、テキサス

Category : 徒然映画

パリ、テキサス


Comment:

離れ離れに暮らししていた家族の更生物語。


その年のカンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞したヴィム・ヴェンダース監督の作品です。


ストーリーは大きく3部構成になっています。


序盤は主人公トラヴィスの放浪の旅と弟ウォルトとの再会です。ヨレヨレのスーツに赤いキャップをかぶり、テキサス州の荒野を歩くトラヴィス。


しかし、旅の途中、力尽き倒れてしまいます。診療所に運ばれるトラヴィス。医者は空の財布から名刺を見つけ電話します。電話の相手はトラヴィスの弟ウォルトでした。


4年前、忽然と姿を消し、まったくの音信不通だった兄が生きている。ウォルトは仕事を休みトラヴィスのもとへと旅立つのですが・・・。


トラヴィスの旅の目的地は触れていなかったと思うのですが、やはり「パリ」だったのでしょうか。


飛行機を極度に嫌い、ベッドで眠らず、乗る車にもこだわる・・・かなり神経が過敏になっています。ウォルトとの会話もあそこまで頑なに拒み続けたのは、どのような意図があったのでしょうね。


4年間、一言も会話をしていなかったのでしょうか。


それとも、家族をバラバラにしてしまった自分への罰だったのでしょうか。


中盤はロサンゼルスに戻ったウォルトの家族との暮らしです。ウォルトには妻アンと息子ハンターがいました。しかし、ハンターの実父はトラヴィスでした。


4年前、ウォルトの家の前に停められた車の中に置き去りにされていたハンターをウォルトとアンが我が子のように育ててきたのです。


本当の父親が帰ってくることをハンターに明かし近づけようとするウォルト。

空白の4年間を埋めようとするトラヴィス。

我が子のように育ててきたハンターが傍からいなくなってしまうのかと不安になるアン。


そして、ハンターの思いは・・・。


ウォルトとアンが優しい夫婦で好感が持てますね。これからのハンターについて、ウォルトとアンのどちらの言い分も正論なだけにつらい選択を迫られてしまいましたね。


でも、結局はハンター次第ということなのかなぁ。ハンターが幼い割に結構大人の感覚を持ち合わせているんですよねぇ。


ここでのトラヴィスはほとんどコメディでした。掃除婦が登場してきたあたりからはオイオイって感じでしたね(^_^;


トラヴィスとハンターが徒歩で下校するシーンが微笑ましかったです。


終盤では、トラヴィスとハンターが妻であり母親であるジェーンを捜しに行く旅になります。


トラヴィスとジェーンが別れた理由。

ジェーンがハンターを置き去りにした理由。

そして、トラヴィスが「パリ」で何をしたかったのか・・・。


すべての謎が語られます。


トラヴィス役にはハリー・ディーン・スタントン。デヴィッド・リンチ監督作品でのイメージが強いのですが、ヴェンダース監督の作風にもハマりますね。


ジェーン役にはナスターシャ・キンスキー。中盤でのフィルムだけの登場なのかなぁなんて思っていたら、終盤にしっかり登場してきました。トラヴィスとマジックミラー越しに会話するシーンは、この作品の名シーンですね。


ラスト。


なぜ、ジェーンはすぐにトラヴィスだと気付かないのかなぁと思っていたら、それにもちゃんと理由がありました。トラヴィスを今でも愛していたんですねぇ。


作品全体を見ると「相反するもの」という印象を少なからず受けました。


序盤では、話したがりのウォルトと一言も語らないトラヴィス。

中盤では、血が繋がっている家族と繋がっていない家族。

終盤では、罪を赦される者と赦されない者。


反するものは両極にあり、遠い存在であるはずなのに、トラヴィス、ジェーン、ウォルト、アンたちは、ハンターによって結ばれている・・・家族の温もりを感じることができました。


トラヴィスは、また「パリ」へと向かうのでしょうか。でも、彼には帰る場所ができたはず。自分の罪を赦すことができたときは、必ず帰ってくることでしょうね。


あっ、今さらですが、「パリ」と言ってもフランスのパリではありません(^_^;



★★★★★★★★



Title:

PARIS, TEXAS


Country:

West Germany/France/UK (1984)


Cast:

(Travis Henderson)HARRY DEAN STANTON

(Walt Henderson)DEAN STOCKWELL

(Anne Henderson)AURORE CLÉMENT

(Hunter Henderson)HUNTER CARSON

(Jane Henderson)NASTASSJA KINSKI


Director:

WIM WENDERS


Awards:

Cannes Film Festival 1984

(FIPRESCI Prize)WIM WENDERS

(Golden Palm)WIM WENDERS

(Prize of the Ecumenical Jury)WIM WENDERS



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Comment

トラヴィス父ちゃん(゚ーÅ)

ヴィム・ヴェンダースの作品の中で一番好きです。
そんなにたくさんは観ていませんが(^-^;

下校シーン、いいですよね!!
私、学校の前でトラヴィスが佇んでいる姿だけで泣けました。


>saryaさんへ

名シーンがたくさんある作品ですね。
下校のシーンは良かったですね。
離れた場所からハンターが友達と
トラヴィスについて話し合うシーンから
上り坂まで両端の歩道を歩いて行った後、
トラヴィスが近寄っていくシーンまで、
セリフがなくても温もりを感じるシーンでした。

コメントありがとうございました。


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パリ、テキサス

どこまでも続く砂漠と青空の色彩、ライ・クーダーの心地よいギターの音色、心象風景を映し出すかのようなヴェンダースのロードムービー!!
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