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地獄の黙示録 完全特別版

Category : 徒然映画

地獄の黙示録 完全特別版


Comment:

ベトナム戦争時に極秘任務を命じられた大尉が体験する地獄の世界。


その年のカンヌ国際映画祭で未完ながらもパルム・ドールを受賞したフランシス・フォード・コッポラ監督の作品です。アカデミー賞でも撮影賞と音響賞の2部門を受賞しています。


今回は、2001年にコッポラ監督自ら再編集した完全特別版を鑑賞しました。上映時間が3時間を超える超大作です。


これから始まりを告げる音楽(終わりかもしれませんが・・・)をバックにジャングルの上空を武装ヘリが通り過ぎた後、地獄の光景を思わせるナパーム弾による真っ赤な爆炎・・・オープニングから圧倒されてしまいました。


サイゴン。ホテルに宿泊していたウィラード大尉は、一度は帰国していたものの、アメリカでの平穏な暮らしに戻ることができず、妻と離婚し再びベトナムへ出征していました。


戦争によるPTSDでしょうか。「ディア・ハンター」でも、同じ問題を取り上げていましたね。この作品でもウィラード大尉だけでなく、ほとんどの登場人物たちが心に傷を負っています。


ウィラード大尉は将軍から直々に極秘任務を命じられます。


特殊部隊の作戦将校だったウォルター・E・カーツ大佐。彼は米軍のベトナム人スパイが二重スパイであると独断で判断し射殺。さらに、カンボジアへと潜伏し現地人たちから神と崇められ、彼らを意のままに動かしているというのです。


任務は、哨戒艇でカンボジアへのルートであるヌン川を上り、カーツ大佐の情報を集めながらその行方を追い、発見次第、いかなる手段を使っても、彼の指揮を断つ・・・抹殺せよというものでした。


哨戒艇には、


機関士のシェフ。

プロサーファーであるランス。

ブロンクスの貧民街出身の17歳のクリーン。

運転士でリーダーのチーフ。


階級はウィラード大尉が上でしたが、単独任務で彼らには目的が知らされていないことと、船の持ち主がチーフであったことから、微妙な関係のままヌン川を上っていくのですが・・・。


合流した狂乱の部隊長ビル・キルゴア。

プレイメイトたち。

ヌン川の米国最後の拠点であるド・ラン橋で指揮官不在のまま闘っている兵士たち。

入植したフランス人たち。


彼らも皆、戦争の被害者なのでしょう。


川を上っていくうちに哨戒艇の兵士たちにも変化が起き始めます。


ウィラードに一層不信感を抱くチーフ。

若さゆえに粋がってしまうクリーン。

終始、変わらなかったのはシェフくらいでしょうか。


一番、変わってしまったのはランスでしょうね。ウィラードには極秘任務があったため、強い信念を持ち続けることができたのかもしれませんが、ランスは何も知らされていませんでしたからね。彼はもう何も考えたくなくなってしまったのでしょう。


ストーリーは、戦争の恐怖を視覚的に表現している前半に対し、後半になるにつれて、精神、心理的な表現へと移行していきます。


ウィラードも平静を保っていたかと言うとそうでもなく、ターゲットであるカーツ大佐を調べていくうちに、彼を尊敬するにまでなってしまいます。


自ら戦場に戻って来たはずのウィラードも戦争に疲れていたのです。


そして、ついにカーツ大佐と対峙するのですが・・・。


ウィラード役にはマーティン・シーン。若い頃のマーティン・シーンはカッコいいですねぇ。ちなみに、撮影当初はハーヴェイ・カイテルが演じていたそうですが、契約トラブルによって降板したそうです。この作品、調べるとかなりのトラブル続きだったようですね(^_^;


部隊長ビル・キルゴア役にはロバート・デュヴァル。ストーリー前半で強烈な印象を残します。


カーツ大佐役にはマーロン・ブランド。前半のロバート・デュヴァルとバトンタッチするかのように、後半での彼の存在感はどのキャストも圧倒するかのような異質なオーラを放っています。影を使ってカーツ大佐の存在を異質なものにしている演出も効果大ですね。


他にも、


17歳の黒人兵士クリーン役には「マトリックス」のモーフィアス役だったローレンス・フィッシュバーン。

ウィラードが将軍から任務を命じられるときに居合わせたルーカス大佐役にはハリソン・フォード。

カーツ大佐に付きまとい、ウィラードに情報を提供する報道カメラマン役にはデニス・ホッパー。


らが出演しています。それにしても、ルーカス大佐って・・・(^_^;


ラスト。


カーツ大佐が登場してからは、戦争映画からアドベンチャー映画のような雰囲気になりますが、それでも根底には戦争による心の闇が描かれています。


カーツ大佐もその1人。でも彼の場合は戦場の中で感情を無くすのではなく、自らの理想郷を築くことで安らぎを求めたのかもしれませんね。もしくは、戦争に疲れ果てて理想の死に場所を求めていたのかも・・・。


「地獄。」

「地獄の恐怖だ。」


地獄とはカーツ大佐の理想郷でなく、戦争そのもの。

地獄の恐怖とは、その戦場で闘う兵士たちが感情を無くすことなのかもしれませんね。



★★★★★★★★☆☆



Title:

APOCALYPSE NOW


Country:

USA (1979)


Cast:

(Colonel Walter E. Kurtz)MARLON BRANDO

(Captain Benjamin L. Willard)MARTIN SHEEN

(Lieutenant Colonel Bill Kilgore)ROBERT DUVALL

(Jay 'Chef' Hicks)FREDERIC FORREST

(Lance B. Johnson)SAM BOTTOMS

(Tyrone 'Clean' Miller)LAURENCE FISHBURNE

(Chief Phillips)ALBERT HALL

(Colonel Lucas)HARRISON FORD

(Photojournalist)DENNIS HOPPER

(General Corman)G.D. SPRADLIN

(Lieutenant Richard M. Colby)SCOTT GLENN


Director:

FRANCIS FORD COPPOLA


Awards:

Academy Awards, USA 1980

(Oscar(Best Cinematography))VITTORIO STORARO

(Oscar(Best Sound))WALTER MURCH

(Oscar(Best Sound))MARK BERGER

(Oscar(Best Sound))RICHARD BEGGS

(Oscar(Best Sound))NATHAN BOXER


Cannes Film Festival 1979

(FIPRESCI Prize(Competition))FRANCIS FORD COPPOLA

(Golden Palm)FRANCIS FORD COPPOLA


Golden Globes, USA 1980

(Golden Globe(Best Director - Motion Picture))FRANCIS FORD COPPOLA

(Golden Globe(Best Motion Picture Actor in a Supporting Role))ROBERT DUVALL

(Golden Globe(Best Original Score - Motion Picture))CARMINE COPPOLA

(Golden Globe(Best Original Score - Motion Picture))FRANCIS FORD COPPOLA


National Society of Film Critics Awards, USA 1980

(NSFC Award(Best Supporting Actor))FREDERIC FORREST



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Comment

戦争の狂気

戦争の狂気を映像化した凄い作品でしたねぇ。
オリジナル版はかな~り前に観ていて、完全版を観た時には、インパクトだけ残っていたので、どのシーンが追加されているのかわかんなかったのですけど(^-^;
ホント凄い作品でした。


>じゅりさんへ

戦争映画はあまり好きではなかったのですが、
今回の特集をきっかけに観てみました。

衝撃の映像の数々でしたね。
視覚だけでなく心理的な描写も
深く描いていたところがよかったです。

コメントありがとうございました。


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