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グランド・ホテル

Category : 徒然映画

グランド・ホテル


Comment:

「グランドホテル」の宿泊客の数日間を描いた群像劇。


特定の場所に集う多勢の登場人物が交錯し、さまざまなストーリーが同時進行していく群像劇は、この作品のタイトルから「グランドホテル形式」と呼ばれるようになったそうです。


当時、多くのスターが所属していたMGM(メトロ・ゴールドウィン・メイヤー)が製作、もちろん、所属していた大物俳優たちを起用し、見事、アカデミー賞作品賞を受賞しています。


ドイツ、ベルリン。高級ホテル「グランドホテル」が舞台になります。ホテルの電話交換手たちは休む暇もありません。そんなことは知らずに電話している人たち・・・。


クリングラインは専門医を訪ね命は長くないと言われた男でした。残された人生を自分のために意味のあるものにしたいと考えたクリングラインは、電話の相手に作成した遺書の破棄を依頼し、全財産を使って「グランドホテル」に泊まることにしました。


さらに、勤めていた会社にも戻らず、偶然にも「グランドホテル」に宿泊している社長プライジングに今までの仕事に対する不満をぶつける決意を固めますが・・・。


そのプライジング社長は自宅に電話しています。プライジングの会社は業績の悪化が著しく他社との合併を目論んでいました。しかし、合併の成功はイギリスにあるマンチェスター社との取引成立が絶対条件。合併は明日に控えた今でも交渉が難航しプライジングは窮地に立たされていました。


義父に「信頼してください。合併は成功させます。」とプライジングは誓うのですが・・・。


ロシア人プリマドンナ、グルジンスカヤの使用人スゼットは「劇場へは行けない。心身ともに疲弊している。」とスタッフへ連絡しています。


グルジンスカヤは前回の舞台で客の入りが悪く、自信喪失になってしまい、ロシアでの輝かしい時代に思いを馳せていました。


ガイゲルン男爵も誰かに電話しています。しかし、話の内容は金絡みでグルジンスカヤにも何やら近づいている様子・・・。


クリングライン。

プライジング。

グルジンスカヤ。

ガイゲルン。


そして、後にプライジングが雇った速記者の女性フレムの5人が入れ替わり立ち替わりのストーリーを展開していきます。


この5人に共通するテーマは、「人生」、「愛」、そして、「金」でした。


クリングラインは残された人生に全財産を捧げた男でした。「グランドホテル」の中で最高の部屋を取り、今まで経験したことのない贅沢な暮しを満喫します。クリングラインの場合は、「人生」と「金」は同義であり、有限的に満たされていましたが、「愛」は満たされていませんでした・・・。


プライジングは「人生」、「金」、「愛」すべてを満たしているはずでした。しかし、合併が失敗しそうになり、「人生」と「金」の崩壊、そして、「愛」を自分の気持ちを紛らわすための道具にしてしまい・・・。初めは誠実そうな男だったのにね。


グルジンスカヤは「人生」と「金」には満たされていましたが、「愛」は過去の経験から立ち直っていませんでした。しかし、ある事件をきっかけに「愛」を取り戻すのですが・・・。


ガイゲルンはその紳士的な振る舞いとは裏腹に、「人生」、「金」、「愛」すべてが満たされていませんでした。しかし、彼もある事件をきっかけに「愛」だけを得ることができるのですが・・・。


フレムは「愛」よりも「金」と考え、そこに「人生」の成功が待っていると考えていました。しかし、ガイゲルン、クリングライン、プライジングと接するうちに彼女の考えも変わり始め・・・。


人間、生きていくには金が必要である。「愛より金」ということがグルジンスカヤを除く4人から強く感じられたのですが、例え現実がそうであっても、理想は「金より愛」であることも4人のうちの3人から伝わってきました。


残る1人は・・・当然の成り行きでしたね。彼も決して悪者ではないですが、人からは嫌われるタイプでしょうね(^_^;


クリングライン役のライオネル・バリモアとガイゲルン役のジョン・バリモアの兄弟による共演です。しかし、まったく似ていませんね。ライオネル・バリモアが眼鏡をはずすと似ているのでしょうか。ちなみに、ジョン・バリモアの孫がドリュー・バリモアです。


プライジング役にはウォーレス・ビアリー。彼がこのストーリーを掻き回す役でしたね。見事な悪役っぷりでした。


フレム役にはジョーン・クロフォード。気が強そうなフレムを好演しています。何だか地で演じていそうで怖かったです(^_^;


グルジンスカヤ役にはグレタ・ガルボ。若くして引退した伝説の女優だそうです。孤高の存在だったグルジンスカヤにピッタリですね。


この作品を調べたら数々の逸話があり、特にジョーン・クロフォードとグレタ・ガルボの撮影秘話を知ったときには「女優って怖いなぁ」とつくづく思いました(T_T)


昔のハリウッド女優ってプライドの高い人が多そうですね。この2人の仲が良かったら、主要キャスト5人が勢揃いするシーンも観れたかもしれませんね。


ラスト。


主要キャストだけでは重くなるストーリーを、電話交換手のシーンの賑やかさや給士長センフの微笑ましいエピソード、「グランドホテル」に宿泊し続けているオッテンクラーク博士が良いアクセントになっています。


オッテンクラーク博士にとっては、あれだけの事件を起こした5人ですら、ただの宿泊客に過ぎないのでしょうね。



★★★★★★★☆☆



Title:

GRAND HOTEL


Country:

USA (1932)


Cast:

(Grusinskaya - the Dancer)GRETA GARBO

(The Baron)JOHN BARRYMORE

(Flaemmchen - the Stenographer)JOAN CRAWFORD

(General Director Preysing)WALLACE BEERY

(Otto Kringelein)LIONEL BARRYMORE

(Doctor Otternschlag)LEWIS STONE

(Senf - the Porter)JEAN HERSHOLT

(Pimenov)FERDINAND GOTTSCHALK

(Suzette)RAFAELA OTTIANO


Director:

EDMUND GOULDING


Awards:

Academy Awards, USA 1932

(Oscar(Best Picture))



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Comment

まだ観れてません~(^-^;

この作品のタイトルから、ひとつの場所で交錯する群像劇を、そう呼ぶというのを知ったのですけど、まだ作品観れてません(爆)
「人生」、「金」、「愛」がテーマになってるのですねぇ。
早く観なきゃ~~


>じゅりさんへ

面白かったですよ。
まったく異なる性格の5人が交錯する
見事なストーリー構成でした。

コメントありがとうございました。


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