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群衆

Category : 徒然映画

群衆


Comment:

嘘の記事が世論を大きく動かす一大事へと発展してしまう社会派ドラマ。


人が集まったときに起きる見えない力は、支持されていればこの上なく頼もしい力となりますが、そうでなければ恐怖さえ感じてしまう力になってしまうことをまざまざと見せつけています。


老舗新聞社ブルテンは、創業以来、自由を追求する新聞を出版してきましたが、不況の煽りを受けて合理的な新聞へとシフトすることにしました。


そこで、会社内の改革を推し進め、記者たちをクビにしていきます。


女性記者アンもその1人でした。生活に困ってしまうアンは、編集長のキャネルにクビにしないよう懇願しますが取り合ってくれません。


「君の記事は古臭い。」

「現在は論争を巻き起こすような刺激的な記事が求められるのだ。」


と記事に対し批判までされてしまいます。腹を立てたアンは、辞める腹いせに記事をでっち上げてしまうのです。


「無職になった男ジョン・ドウが飛び降り自殺を予告。」

「政府の無能さが失業率を上げている。」


この記事は瞬く間に世間の話題となり、市庁舎とブリテン社へ抗議の問い合わせが殺到してしまいます。


慌てたブリテン社の重役たち。すぐに記事を書いたアンを捜すよう手配します。そこへ、アンが自ら訪れます。嘘の記事だと告白したアンでしたが、事態を収束しようするキャロルに1つの提案をします。


「飛び降りるクリスマス・イブまで、彼の詳細を記事にするのよ。」


部数を上げたいがためにアンの提案を了承し「ジョン・ドウ」となりうる男を捜すのですが・・・。


フランク・キャプラ監督作品では、めずらしく真っ当な人物が登場しない作品でしたね。ヒロインであるアンも嘘の記事を書き続け、主人公のジョン・ウィルビーもお金が欲しいために民衆のヒーロー「ジョン・ドウ」になり続けてしまいます。


ジョンは能天気な男でしたね。元野球選手のジョーでしたが故障して現在は無職。同じく無職の男「大佐」と2人でハーモニカとオカリナを吹きながらのその日暮らしの日々でした。


しかし、「ジョン・ドウ」として生活する契約を交わし、生活は一変します。高級ホテルに泊まり、スーツに着替えマスコミとはシャットアウト。ブリテン社の独占記事としてジョン・ドウの日々が掲載されます。


ますます民衆はジョンの話題で盛り上がり、市庁舎も困り果ててしまいます。さらに他にも困っている者がいました。ライバル社のクロニクル紙の記者たちです。


そして、ブリテン社も社長D.B.ノートンの暗躍によって、ジョン・ドウ効果を狙ったノートンの政界進出を企みます。


ジョン・ドウ役にはゲイリー・クーパー。「オペラハット」以来のキャプラ監督作品への出演です。ボロボロの服からピシッとキマッたスーツ姿まで、カッコいいから何でもさまになってしまいます(^_^;


アン役にはバーバラ・スタンウィック。後年になってから功績が評価され、アカデミー賞名誉賞にも受賞しています。


この作品のターニングポイントは、ジョンが国中で演説した後の大集会でしょうね。この頃になるとジョンとアンの心にも変化がみられるのですが、世論を止めることはできませんでした。また、ジョンも生きることに悲観することなく民衆と心を通わすまでになっていたため、自分が悪気があってジョン・ドウと偽っていたということが小さなことだと思ってしまっていたのかもしれませんね。


しかし、罪を犯すとそれに対する罰はやはり与えられてしまうようで・・・。


まさに、タイトル通りの「群衆」でしたね。あの多勢のエキストラの力は脅威です。


ラスト。


クリスマス・イブ。ジョン・ドウであり続けるためにジョンに残された道は、記事通りに行動するしかありませんでした。はたして、アンはジョンを止めることができるのでしょうか・・・。


当時の時代がそうさせていたのでしょうか・・・。ここでもフランク・キャプラ監督作品らしからぬ悲愴感漂うラストになっていましたね。嘘から始まったストーリーなので仕方ないのかもしれませんけど・・・。でも小さな希望の光も残されていました。


ジョンは嘘を付いてしまいましたが、彼の演説は嘘偽りのない真実だったということですね。


嘘はやがて自分を苦しめ闇へと堕ちてしまいます。

真実はやがて人へ広がり光へと導きます。


生きるための誠実さ、協調性を説く教本のような作品でした。


ちなみに、この作品が製作された1941年に太平洋戦争が勃発。1939年から始まったとされる第二次世界大戦は、さらなる混乱の渦へと世界を巻き込んでいきます。



★★★★★★★★☆☆



Title:

MEET JOHN DOE


Country:

USA (1941)


Cast:

(Long John Willoughby - 'John Doe')GARY COOPER

(Ann Mitchell)BARBARA STANWYCK

(D. B. Norton)EDWARD ARNOLD

(The Colonel)WALTER BRENNAN

(Mrs. Mitchell)SPRING BYINGTON

(Henry Connell)JAMES GLEASON

(Mayor Lovett)GENE LOCKHART

(Ted Sheldon - Norton's Nephew)ROD LA ROCQUE

(Beany)IRVING BACON

(Bert Hansen - Soda Jerk)REGIS TOOMEY

(Sourpuss Smithers)J. FARRELL MacDONALD

(Angelface - Bodyguard)WARREN HYMER

(Mayor Hawkins)HARRY HOLMAN

(Spencer of 'Daily Chronicle')ANDREW TOMBES


Director:

FRANK CAPRA



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Comment

未見です(^-^;

これはまだ観れてませ~ん(^-^;
なかなか見応えのある作品のようですねぇ。
チェックします♪


>じゅりさんへ

見応えありますよ~(^-^)

人が集団になるときの見えない力って怖いですね。
フランク・ダラボン監督の「ミスト」もそうでしたね。

もちろん、この作品には謎の巨大生物なんて登場しませんけどね(^_^;


観ました~

観ましたよ~^^
メルヘンチックな雰囲気の中に、人間描写がしっかり描かれていて、
さすがフランク・キャプラ!の作品でしたね^^
群衆心理の怖さはホント恐ろしい。
↑あはは、確かに巨大生物は出てきませんでした(笑)
クラシカルまとめてレビューですが、こちらからもトラバさせてくださいね♪


>じゅりさんへ

群衆の怖さとマスコミの影響力の怖さがありましたね。
現代にも通じる作品でした。

コメント&TBありがとうございました。


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『群衆』『バルカン超特急』 クラシカル2本!

いつもいつも観たい作品がテンコ盛りで、困ってしまいますが(^-^&#59; そんな中でも、タイトルだけは知ってたクラシカル作品も、黒塗り対象作品以外なのですけど、 目に付いたら借りてきたりしています。 [http://blogs.yahoo.co.jp/jully_ppppp/44517668.html 『現金に体
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