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カルラの歌

Category : 徒然映画

カルラの歌


Comment:

ニカラグアの女性とイギリスの男性を通じて、中米ニカラグアでの内戦の惨状を描いたヒューマン・ドラマ。


社会問題を提起するケン・ローチ監督が今回取り上げたのは、ニカラグアで起きた「サンディニスタ革命」から「コントラ戦争」までの傷痕でした。


1987年。イギリス、グラスゴー。2階建てのロンドンバスの運転手ジョージは、自由奔放な性格の故、トラブルを起こしてばかりの問題社員でした。今日も、無賃乗車した異国の女性を検察係のマクガークから助けて1週間の停職を命じられてしまいます。


ジョージが自宅でバイクの修理をしていると、無賃乗車した異国の女性がお礼を言いにやって来ます。


実は、一目見たときから気になっていたジョージ。


その女性に執拗にアピールしていきます。


女性の名はカルラ。しかし、ジョージがいろいろ質問してもカルラは答えようとはしません。それどころか、「質問はしないで。」と足早に帰って行ってしまいます。


ますます、カルラのことが気になってしまうジョージなのですが・・・。


序盤は、ラブ・ストーリーのような展開です。ジョージがまぁ軽い性格で、彼が現代における先進国の人を代表しているのでしょう。前半のジョージは、世界はどこでもグラスゴーのように平和な暮らしを営んでいるとでも思っているかのようでした。


しかし、カルラを深く知ることで、いかに自分が平和な暮らしをしていたのかも知ることになります。


カルラは強くもあり、また弱くもある女性でした。


国のために闘うカルラ。しかし、銃を手にしてではなく、歌と踊りで国民を勇気付ける凛とした姿がそこにありました。舞踊団の一員であったカルラは愛するアントニオとともにニカラグアの戦闘地区を巡業していたのですが・・・。


舞踊団から離れ、単身グラスゴーにいるカルラの目には何が映っていたのでしょうか。


母国の惨状など知る由もないグラスゴーの人たちを恨み、また、世界が何も変わらないことに絶望していたのでしょうか。


彼女の精神はバランスを崩してしまっていたのでしょうね。ジョージがカルラとニカラグアへ行こうと判断したことは、カルラにとっては残された生きる道だったのかもしれません。あのままグラスゴーにいたら、カルラは三度同じことを繰り返してしまうところだったのかも・・・。


ニカラグアでのカルラは見違えるほど強い女性でした。


一方のジョージは愛するカルラのため、そして、彼女が引きずっているアントニオとの思い出を断ち切らせるためにニカラグアへ同行します。消息不明のアントニオを捜し、別れを告げさせるために・・・。


しかし、ニカラグアのこと、そして、戦争のことを何も知らないジョージ。カルラから何度も忠告を受けても軽く受け流し、グラスゴーにいるときと同じように振舞ってしまいます。


あまりに無知なジョージに平和維持活動の指導者ブラッドリーは悪態をついてしまいます。さらに、カルラとジョージはアントニオの消息を知る人物に会うたびにたらい回しにされてしまいます。


はたして、アントニオの消息は・・・。そして、それほどまでに会う必要があるカルラとアントニオの間にはいったい何が・・・。


私たちは、ジョージの目線で観るべきなのでしょうね。例え、活字や映像でその国の惨状を知っても、実際に体験したらジョージのようになってしまうかもしれません。


ジョージ役には、ロバート・カーライル。ケン・ローチ監督作品としては「リフ・ラフ」以来ですね。でも、「リフ・ラフ」のときよりさらに若く見えます。髪が短いせいなのか。それともジョージの性格が軽すぎるからなのか・・・(^_^;


さらに、この作品と同年には全く毛並みが違う「トレインスポッティング」にも出演しています。


ラスト。


タイトルの「カルラの歌」。美しく舞うカルラの姿は前半から観ることができましたが、歌う姿はありませんでした。


それは、このラストシーンのためだったのでしょうね。


なんと美しくすべてを包み込むような慈愛に満ちた歌声なのでしょう。カルラが今まで体験してきたことが、そのまま歌に乗せてアントニオに届いているようでした。


そして、ジョージはカルラの想い、そして、カルラが本当にいるべき場所を悟ったのでしょうね。ラストシーンのジョージは大きく成長した逞しさがありました。



★★★★★★★☆☆



Title:

CARLA'S SONG


Country:

UK/Spain/Germany (1997)


Cast:

(George Lennox)ROBERT CARLYLE

(Carla)OYANKA CABEZAS

(Bradley)SCOTT GLENN

(Rafael)SALVADOR ESPINOZA

(Maureen)LOUISE GOODALL

(Antonio)RICHARD LOZA

(Sammy)GARY LEWIS

(Victor)SUBASH SINGH PALL

(McGurk)STEWART PRESTON

(George's Mother)MARGARET McADAM

(Eileen)PAMELA TURNER


Director:

KEN LOACH


Awards:

Venice Film Festival 1996

(The President of the Italian Senate's Gold Medal)KEN LOACH



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Comment

TB&コメントありがとうございました♪

大好きなケン・ローチ監督

すごく観たくてやっと観たのに
すぐには感想が書けなかったことを覚えています

ジョージ。そうですね・・すごく軽い男なんですよね
でも、彼女と別れる時の彼はとても素敵でした


>Dさんへ

やっと観れました。

「面白い」「興奮した」と言ってよい作品でもないので、
なかなかレビューも難しいですよね。

ケン・ローチ監督作品の場合は特に・・・。

でも、観るべき作品ですよね。


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カルラの歌

イギリス 1996年 ロバート・カーライル、オヤンカ・カベサス、スコット・グレン、サルバトール・エスピノーザ、ゲイリー・ルイス 監督:ケン・ローチ 『SWEET SIXTEEN』、『麦の穂を揺らす風』 脚本:ポール・ラヴァティ 音楽: 【ストーリー】 19
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