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アンダーグラウンド

Category : 徒然映画

アンダーグラウンド


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旧ユーゴスラビアを舞台に第二次世界大戦からの50年を生き抜いた人々の一大絵巻。


カンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞したエミール・クストリッツァ監督の傑作です。


1941年、セルビアのベオグラード。マルコと「クロ」ことペタルの2人は、ドイツ軍相手に盗賊まがいの活動をしていました。クロには臨月間近の妻ヴェラがいました。ヴェラはクロが浮気しているのでは、心配で仕方ありません。


マルコの弟イヴァンは動物園の飼育係。彼の無二の親友はチンパンジーのソニでした。餌を与えていたイヴァンでしたが、急に動物たちがざわめき始めます。


彼らが住む町にドイツ軍が攻撃してきたのです。


混乱する人々。動物園は破壊され動物たちも逃げ出します。


そんな中、まったく動じないマルコは情婦とお楽しみ中(^_^;


クロは朝食を摂ろうとしていましたが、家の天井が破壊され怒り出します。拳銃を取り出し、やっつけに行って来ると息巻くクロ。しかし、ヴェラは嘘だと見抜いています。


クロは女優ナタリアに夢中でした。クロはナタリアのもとへ行ってしまいます。


攻撃が終わり、町は瓦礫の山でした。そこで、立ちすくむ女優ナタリア。クロはナタリアを口説こうとしますが、ドイツ将校のフランツにナタリアを連れて行かれてしまいます。


一方、マルコとヴェラはイヴァンの家へと逃げ込みます。そこには、動物たちばかりが・・・。そして、イヴァンは首を吊っていました。急いで助けるマルコ。


そして、今回の爆撃はドイツ軍の武器を盗んだ犯人が共産党員マルコとクロだからだというラジオのニュースが流れます。マルコは、何もしていないと言いますが、ドイツ兵がイヴァンの家にやって来てしまいます。


逃げるマルコ、イヴァン、ヴェラたち。


マルコの家までやって来た彼らは、秘密の地下室へ隠れますが、臨月のヴェラが・・・。


と、長々とストーリーを書いても、ほんの序盤に過ぎません。ここまでは、これから活躍する人物の紹介ですね。それもそのはず、上映時間170分という大作ですから(^_^;


ストーリーとしては3章構成になっています。


1章はドイツ、連合軍からの攻撃を受けながらも共産主義者の指導者チトーがユーゴスラビア連邦人民共和国を成立するまでのクロとマルコの活躍。

2章はマルコの悪魔の所業とその最期。

3章はユーゴスラビアの崩壊後の1992年に舞台を移し、その後の「アンダーグラウンド」の人々を描いています。


「アンダーグラウンド」に住む人々。


彼らには誇りがありました。自分らの国「ユーゴスラビア」を取り戻すため。


本筋だけ捉えると、かなり残酷なストーリーなのですが、悲しいストーリーどころか、陽気なアンサンブル・コメディに仕上げてしまうのがエミール・クストリッツァ監督ならではです。しかし、実際の歴史と同調させたこの作品は物議を醸し出し、政治的な論争にまで発展。エミール・クストリッツァ監督は、一時期、監督業を引退するにまでなったそうです。


クロはマルコを信じ、ナタリアを愛し、そして息子ヨヴァンを溺愛し、そして「アンダーグラウンド」の人々と国を取り戻すためだけに生きてきた男でした。特にヨヴァンと外界へ飛び出してからは、父親としてイメージが強くなりましたね。


マルコはナタリアを愛するあまり、周りが見えなくなってしまいましたね。弟イヴァンへの最期の言葉にも矛盾を感じてしまいました。マルコの悪魔の所業もイヴァンがマルコにした所業もさして変わりはないと思います。


ナタリアは自分さえ助かれば、誰になびこうと関係ないような女性でした。でも言いかえると、自分では何ひとつ行動できない女性でもありました。だから、最期までマルコとともに生きていたのでしょうね。


イヴァンは一番純粋で、そして、不幸な男の1人でした。彼の人生は何だったのでしょう。彼には外の世界は眩し過ぎたのかも・・・。それともユーゴスラビアではない土地は、彼にとっては外界であろうと「アンダーグラウンド」だったのかもしれません。


ヨヴァンも不幸な男でした。「アンダーグラウンド」で産まれたヨヴァンが外界に出て、「月」のことを「太陽」と勘違いしてしまうシーン。サラッと描かれていますが、結構、衝撃的なシーンでした。


そして、クロがすべてに絶望し「アンダーグラウンド」の井戸の中へ落ちていくところから始まるラストシーンが素晴しかった!


あの場所は天国なのでしょうね。あのまま彼らはどこへ流れ行くのでしょう・・・。


・・・外界にはない「彼らのユーゴスラビア」へと辿り着くのでしょうね。



★★★★★★★★



Title:

UNDERGROUND


Country:

France/Federal Republic of Yugoslavia/Germany/Hungary (1995)


Cast:

(Marko)MIKI MANOJLOVIC

(Crni)LAZAR RISTOVSKI

(Natalija)MIRJANA JOKOV

(Ivan)SLAVKO STIMAC

(Franz)ERNST STOTZNER

(Jovan)SRDJAN TODOROVIC

(Vera)MIRJANA KARANOVIC

(Jelena)MILENA PAVLOVIC


Director:

EMIR KUSTURICA


Awards:

Cannes Film Festival 1995

(Golden Palm)EMIR KUSTURICA



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エミール・クストリッツァ「アンダーグラウンド」

アンダーグラウンド角川エンタテインメントこのアイテムの詳細を見る 1995フランス/ドイツ/ハンガリー 監督:エミール・クストリッツァ 原作:デュシャン・コバチェヴィッチ 脚本:デュシャン・コバチェヴィッチ、エミール・クストリッツァ 音楽:ゴラン・ブレゴ
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Author:ひで
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