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潜水服は蝶の夢を見る

Category : 徒然映画

潜水服は蝶の夢を見る


Comment:

全身麻痺になった男の生きる希望と夢を描いた作品。


まず「潜水服は蝶の夢を見る」というタイトルに惹き付けられ、どういう意味なのだろうと興味津津になりながら観てみると・・・。生と死という重いテーマの作品でありながら、生きる勇気を与えてくれるような作品でもありました。


「ジャン=ドー」ことジャン=ドミニク・ボビーは42歳。ELLEの編集長であるジャン=ドーは自由奔放な暮らしを満喫していました。妻セリーヌと3人の子供とは別居し、イネスという恋人も・・・。


しかし、彼が目を覚ました時、そこには医師と看護士らしい姿が・・・。状況が呑み込めないジャン=ドー。彼は3週間前に突然発作を起こし長い昏睡状態からようやく目を覚ましたのです。


さらに、ジャン=ドーは医師に声をかけても、無視されてしまいます。そこで、彼は気付きます。自分の身体が動かないこと。そして、声も出せていないことを・・・。


「閉じ込め症候群(ロックトイン・シンドローム)」


精神科の医師ルパージュからの告知でした。




「閉じ込め症候群」

意識は清明であるが、橋底部の両側障害で四肢麻痺、仮性球麻痺、両側顔面神経麻痺、外転神経麻痺がおきて意志の伝達が不可能となった状態である。動眼神経は正常なので眼球の上下運動と眼瞼挙上でコミュニケーションが可能である。脳底動脈血栓症で多い。


(Wikipediaより引用)




ジャン=ドーに許されたのは、考えることと目を動かし瞬きすることのみでした。


そして、ジャン=ドーはリハビリ生活をしながら、家族や恋人、仕事仲間との面会を重ね、過去の思い出を思い起こしながら「自由」を夢見ます。


「海を飛ぶ夢」と非常によく似たシチュエーションでしたが、大きく異なるのは主人公の「生きる」という想いでした。「海を飛ぶ夢」のラモンは生きるために死を選びましたが、ジャン=ドーは純粋に生きたいと願っていたのではないでしょうか。というより、生きることは当たり前のことであって、ジャン=ドーにとっては「早く治して、また自由になりたい」という想いのほうが強かったと思います。


そんなジャン=ドーでしたが、右目が乾いてしまうために瞼を縫い合わされてしまったり、人とのコミュニケーションのために、言葉のスペルを左瞼の瞬きで伝えていく練習に嫌気がさし、死を望むようになってしまいます。


そんなジョンに怒りをぶつける療法士アンリエット。彼女の地道な努力がジャン=ドーを変えましたね。また、ジャン=ドーが女好きだったことも功を奏しましたね。アンリエットをはじめ、同じ療法士のマリー、妻のセリーヌ、恋人のイネスら、ジャン=ドーに集まる女性たちはなぜか皆美人です(^_^;


でも、妻セリーヌに恋人イネスからの電話の仲介をさせるのは、あまりに酷です(^_^;


そして、彼にもう1つ生きるための希望を与えてくれた女性クロード。ジャン=ドーは発病する前から本の出版を契約していました。そこで、コミュニケーションがとれるようになったジャン=ドーは本の執筆にとりかかります。そこで、ジャン=ドーの伝えたいことをまさに一字一句書き留める役がクロードでした。


ジャン=ドー役にはマチュー・アマルリック。ほとんどのシーンがジャン=ドーからの目線で描かれているので、彼の姿は少ししか映りませんが、発病前の自由奔放さが目線からのシーンや想像上の世界でも活きています。


ちなみに、クロード役にはアンヌ・コンシニ。個人的に好みのタイプなだけですが・・・(^_^;


さらに、精神科の医師役にはパトリック・シェネ。「愛されるために、ここにいる」でアンヌ・コンシニと共演していましたね。


後半になってくると、ジャン=ドーからの目線だけでなく、彼の思い出の場所や想像上の世界が多様に描かれていきます。


昔の恋人ジョゼフィーヌとのルルドへの旅。

中世の世界。

飛行機の席を譲った記憶。

父との思い出。


そして、潜水服を着た自分・・・。


自分の現状を潜水服を着て海中へ潜っていることに例えていたのですね。潜水服の中でもがき苦しんでいても決して自由にはならない。そして、その自由を「蝶」に例えていたようでした。


ジャン=ドーは死ぬか生きるかではなく、自由でいること、そして、愛することを常に想い描いていました。「死」を意識せず、最期まで自分らしく生き抜いたジャン=ドーだからこそ、周りの人にも愛されていたのかもしれませんね。


でも、エンドロールの砕けた氷山が逆回転する映像には、どのような意味があったのでしょう。「元に戻る=治りたい」というジャン=ドーの本心を表現していたのでしょうか・・・。


自分らしく生きる・・・意外と難しいことなのかもしれませんね。



★★★★★★★★



Title:

SCAPHANDRE ET LE PAPILLON, LE


Country:

France/USA (2007)


Cast:

(Jean-Do)MATHIEU AMALRIC

(Celine)EMMANUELLE SEIGNER

(Henriette Roi)MARIE-JOSEE CROZE

(Claude)ANNE CONSIGNY

(Le Docteur Lepage)PATRICK CHESNAIS

(Roussin)NIELS ARESTRUP

(Marie Lopez)OLATZ LOPEZ GARMENDIA

(Pere Lucien et le Vendeur)JEAN-PIERRE CASSEL

(Josephine)MARINA HANDS

(Papinou)MAX VON SYDOW

(Le Docteur Cocheton)GERARD WATKINS

(Theophile)THEO SAMPAIO

(Celeste)FIORELLA CAMPANELLA

(Hortense)TALINA BOYACI

(Laurent)ISAACH DE BANKOLE


Director:

JULIAN SCHNABEL


Awards:

Cannes Film Festival 2007

(Best Director)JULIAN SCHNABEL

(Technical Grand Prize)JANUSZ KAMINSKI


Golden Globes, USA 2008

(Golden Globe(Best Director - Motion Picture))JULIAN SCHNABEL

(Golden Globe(Best Foreign Language Film))


Los Angeles Film Critics Association Awards 2007

(LAFCA Award(Best Cinematography))JANUSZ KAMINSKI



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Comment

生きたい・・

ひでさんが書いてらっしゃるように、「海を飛ぶ・」と違って、彼は純粋に生きたいと思っていたと、私も思いました。ラモンは、自分らしく生きるためには死を・・でしたが、ジャンの場合は、残された能力でできるだけの事をしたいと思っていたのがわかりました。

そうそう、クロードは魅力的でしたよね~♪
あのような2人に看てもらえたら、少しは
元気になれるかな?^^でも、完全に人生を
諦めてたら、彼のように思わなかったと思いますが、しっかり彼も色気を残してましたもんね。
そこがまた良かったです。

友人が訪ねてきたときも、彼に対する
申し訳ないという気持ちもあったりして、
自分があのような状況・状態なのに
他人の気持ちを推し量ることができることだけでも、もう尊敬に値すると思いました。

いい映画を見たと思います。


>メルさんへ

クロードは心の懐が大きい人だったのでしょうね。

クロードにとっては死ぬことなんて論外だったのでしょうね。
生きることという治すことしか考えていなかったから、
彼の色気が残っていたのでしょうね。

私も彼のような大きな人間になりたいものです。


「生」を感じた作品でした

これは劇場で観れました^^
ジャン・ドーに元々備わっていた生命力や想像力も大きかったと思いました。
あの状況になって、自分を哀れむ事をやめてから、間違いなく彼は「生きた」のだと感じました。
素晴らしい作品でしたね^^
ひでさんお好みのアンヌ・コンシニも出てましたね^^
トラバさせてくださいね♪


>じゅりさんへ

あのポジティブさはそう簡単にできるものではないですよね。
生きることって素晴らしいんだなぁと思わせる作品でしたね。

アンヌ・コンシニも出演していたことですし・・・ハイ(*^_^*)


こんばんは

ひでさん、お久しぶりです。
この主人公は、確かに「海を飛ぶ夢」のラモンとは
いろいろ異なっていましたね。
自分の尊厳を守るという点では同じでしたが、
向かう方向や手段が正反対でした。
死を願ったラモンが不自由な期間が長くて、
生を願ったジャンが早めに亡くなったのは、
なんか皮肉な感じです。

私も、元妻に愛人の電話の仲介をさせるのは、ひどいと思いました!
あれは思いやりがなかったですね~(^_^;


>YANさんへ

お久しぶりです。
同じテーマのはずなのにまったく違いましたよね。
>死を願ったラモンが不自由な期間が長くて、
>生を願ったジャンが早めに亡くなったのは、
>なんか皮肉な感じです。
・・・言われて初めて気づきました(^_^;
死を願うこと。生を願うこと。
残された人生へのモチベーションや時間にも
要因があるのかもしれませんね。

>私も、元妻に愛人の電話の仲介をさせるのは、ひどいと思いました!
身動きがとれないジャンでもあれはないですよねぇ。

コメントありがとうございました。


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「潜水服は蝶の夢を見る」

潜水服は蝶の夢を見る 特別版【初回限定生産】角川エンタテインメントこのアイテムの詳細を見る 雑誌ELLEの名編集長として人生を謳歌していたジャン=ドミニク・ボビー (マチュー・アマルリック)。病室で目覚めると身体全体の自由を奪われた “ロックト・イン・シンドロー

潜水服は蝶の夢を見る

監督:ジュリアン・シュナーベル 原作:ジャン=ドミニク・ボビー 撮影:ヤヌス・カミンスキー 音楽:ポール・カンテロン 出演者:マチュー・アマルリック、エマニュエル・セニエ、マリ=ジョゼ・クローズ、アンヌ・コンシニ、マックス・フォン・シドー 製作年:200
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