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ポゼッション

Category : 徒然映画

ポゼッション


Comment:

愛されていないと悟った妻が狂気へと堕ちていくラブ・サイコ・カルト・ミステリー。


また、すごいものを観てしまいました(^_^;


「ラブ・サイコ・カルト・ミステリー」と表現している時点で、もう支離滅裂です(T_T)


長期の出張を終え、愛する妻と息子が待つ我が家へと帰宅したマルクは、美しい妻アンナと早くも言い争いをしてしまいます。そして、マルクからの愛を感じなくなってしまったアンナは家を出てしまいます。


アンナの親友マージに電話をかけるマルク。そして、ハインリッヒという1人の男性が浮かび上がります。


アンナが浮気・・・?


家を出たアンナでしたが、なぜか毎日戻ってきては、息子ボブの世話や家事をした後、また家を出て行きます。


いったい、どこで寝泊りしているのか・・・?


不審に感じたマルクは探偵にアンナの尾行を依頼しますが・・・。


と、ここまでが導入部です。ここまでは、夫婦間の愛情のもつれを描いた作品なのかなぁと思っていたのですが・・・。


いったい、「アレ」は何なのか・・・。


「アレ」の登場で、私がイメージしていた作品が根底から覆されてしまいました。一気にカルト・ムービーの形相を呈していきます。


そして、「アレ」以上に恐怖におののいたのがアンナを演じるイザベル・アジャーニの狂気の姿です。


焦点が定まらない視線。

全身から叫んでいるような絶叫。


阿鼻叫喚。


地下鉄を降り、人気の無い地下道で発狂する姿は、もはや人格が破壊された人ではない「悪魔」のようでした。このシーンのあまりの発狂ぶりに途中で音量を下げてしまいました(^_^;


イザベル・アジャーニはこの作品と同年出演した作品「カルテット」でカンヌ国際映画祭女優賞に輝いています。


また、夫マルクも異なる意味で狂気にとり憑かれた男だったのでしょうね。マルクの仕事は明確には触れていませんが、おそらく東ドイツへのスパイ活動だったのではないでしょうか。


神経を擦り減らす任務に耐えられず、仕事を辞め帰宅した途端、妻の変貌ぶりに驚愕するマルク。彼の精神も崩壊していたかのように、ギラついた目をしていました。


しかし、イザベル・アジャーニの演技の圧倒さでマルク役のサム・ニールの熱演も影が薄まってしまいます。


ラスト。アンナの狂気から産まれた「アレ」は、アンナの理想の存在だったのでしょうか。だとしたら、マルクにとっての理想の存在はボブの担任教師ヘレンだと思うのですが・・・。


その理想の存在である2人がラストを飾る不可解なシーン。その2人が出会うのをボブが拒んでいます。バックに流れるサウンドはまるで戦場のようです。


夫婦間の愛情のもつれから産まれた2つの理想の存在・・・。しかし、姿が瓜二つでもボブにとっては偽りの存在・・・。故にボブは拒みます。


戦争によって生まれた国は侵略した国の理想郷であり、侵略された国にとっては偽りの理想郷・・・。故に人々は拒みます。


ポーランド出身のアンジェイ・ズラウスキー監督は、ポーランドの悲劇を作品で表現しているそうです。ハインリッヒの母親が「奪う」ことと「殺す」ことをマルクに説くシーンもそのような意図があったのでしょうか。


ちなみに、「ポゼッション」とは「憑依」という意味の他にも「支配」という意味もあるそうです。


何はともあれ、イザベル・アジャーニの演技に一見の価値アリです。



★★★★★★★☆☆



Title:

POSSESSION


Country:

France/West Germany (1981)


Cast:

(Anna/Helen)ISABELLE ADJANI

(Mark)SAM NEILL

(Margit Gluckmeister)MARGIT CARSTENSEN

(Heinrich)HEINZ BENNENT

(Heinrich's mother)JOHANNA HOFER

(Detective)CARL DUERING

(Zimmermann)SHAUN LAWTON

(Bob)MICHAEL HOGBEN


Director:

ANDRZEJ ZULAWSKI


Awards:

Cannes Film Festival 1981

(Best Actress)ISABELLE ADJANI



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Comment

無題

イザベル・アジャーニの作品の中ではダントツですね!こんな重要作が廃盤だなんて残念なことです。


お見事!

ひでさんの解釈、「なるほど~!」と思う所が多々有りました。
私自身は、もう途中から諦めて単純にアジャーニに
おののく事に専念してしまったんですけどね(笑)

「ポゼッション」て言葉、サッカーでは「ボール支配率」を意味するので
「支配」を意味する事は知っていたのですが、逆に
「憑依」という意味もある事は存じ上げませんでした。
勉強になりました<(_ _)>


>DAZZさんへ

廃盤ですか。
今回VHSにてレンタルしたのですが、
レンタル店に置いてあっただけでも
ラッキーだったのかもしれませんね。


>馬面冠者さんへ

サッカー用語にあるらしいですね。
他にもどんな意味があるのかと思い調べてみたら
「憑依」がありました。

馬面冠者さんは知らずに「憑依」という言葉を
使ってレビューされていたとは・・・さすがです。


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