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マルホランド・ドライブ

Category : 徒然映画

マルホランド・ドライブ


監督:デヴィッド・リンチ

キャスト:

ナオミ・ワッツ、ローラ・エレナ・ハリング、ジャスティン・セロー

アン・ミラー、マヤ・ボンド、リー・グラント、ロバート・フォスター

パトリック・フィスクラー、マーク・ペレグリノ、スコット・コフィ、ジョアンナ・ステイン

アンジェロ・バダラメンティ、ダン・ヘダヤ、マイケル・J・アンダーソン

ビリー・レイ・サイラス、ロリ・フーリンス、メリッサ・ジョージ、キャサリン・タウン

ジーノ・シルヴァ、リチャード・グリーン、レベッカ・デル・リオ、コリ・グレザー

ジャンヌ・ベイツ、ダン・バーンバウム、ボニー・アーロンズ、レイファエッテ・モンゴメリー

製作:2001年、アメリカ


アメリカ、ロサンゼルス。真夜中のハリウッド・ヒルズ、マルホランド・ドライブを走るキャデラック。後部座席に座る黒いドレスの女。


車が急停止し、助手席の男が銃口を女に向けた時、対向車線から猛スピードで走る車が追突した。


翌日の空港。田舎町のオンタリオから女優を夢見てハリウッドへ来たベティは、同乗した老夫婦と別れ、留守中の叔母ルースの家へと向かう。管理人のココから案内されたルースの家を見て、これからの生活に胸躍るベティ。


しかし、誰もいないはずの家で1人の女性がシャワーを浴びていた。黒いドレスを着ていたリタと名乗るその女性は、頭に傷を負い記憶も失っていた。


ベティはリタと暮らしながら、リタの記憶を取り戻そうとするのだが・・・。


Comment:

1人の女性の夢と現実、光と闇、そして、愛と憎しみを不条理に描いた衝撃作。


この作品は観た人それぞれに捉え方が異なると思います。



※ここからは、この作品をご覧になった方のみ読まれるとよろしいかと思います。



まず、大きく2つの世界に分類しました。1つは現実の世界。もう1つはダイアンの夢の世界です。「カウボーイ」がダイアンに「起きる時間だ」と告げるシーンから、ダイアンの夢の世界だと判断しました。オープニングのダンスシーンとダイアンが喝采を浴びると同時にダイアンのベッドが移りダイアンの夢が始まります。


夢の中ではダイアンはベティと名乗り、ダイアンが愛するカミーラはリタとして登場します。すべてがダイアンの理想通りにリタはベティを慕い、ベティもリタを愛するようになります。


しかし、現実の世界では、カミーラは映画監督のアダムを愛するようになります。そこで、ダイアンはアダムにカミーラを近づけさせないように、夢の中のアダムにはカミーラを映画の主演にすることを反対するように仕向けます。しかし、カスティリアーニ兄弟によって強引にカミーラを主演に抜擢するよう強制させられてしまいます。それでも反対するアダム。ついにアダムは仕事を放棄してしまいます。そこで登場するのが「カウボーイ」。


ダイアンを夢から覚ます「カウボーイ」は、夢という馬車の手綱を握る存在だと思いました。「カウボーイ」はダイアンが作り出したアダムに警告します。「手綱は私が握ろう。君が態度を改めるなら乗せてやる。明日、仕事に戻りたまえ。」と。そして、カミーラを映画の主役に抜擢するように修正します。どうやら、夢の主役はダイアンの思い通りにはならないようです。さらに「カウボーイ」は言います。「うまくやれば、君はもう1回、私に会う。間違えたら、もう2回、会うことになる。」ダイアンが作り出したアダムは「カウボーイ」の指示通りに行動しました。したがって、次に「カウボーイ」と会ったのはダイアンが夢から覚める時でした。


ところで、オープニングから始まるダイアンの夢ですが、いったい、いつから見た夢なのでしょうか。


時系列順にシーンを並べ替えてみました。


1.カミーラとアダムが撮影現場でキスしているところをダイアンが見つめる。

2.カミーラとダイアンがダイアンの家で抱き合い、カミーラが別れを告げる。

3.カミーラとアダムのパーティへダイアンが招待される。

4.ダイアンが「ウィンキーズ」で殺し屋ジョーにカミーラ殺害を依頼する。


5.ダイアンが夢を見る。


6.12号室の女が荷物を取りに来る。

7.青い鍵がテーブルに置いてある。

8.夢の中の人物を現実で見てしまう。


ダイアンの夢に登場する人物は、現実の世界で出会った人物でなければ夢に登場できないはずです。1.のシーンから推測すると、女優でもあるダイアンはアダムのスタッフ、キャストと出会っているはずです。3.のシーンではスポンサーと思われるカスティリアーニ兄弟とココ。さらに、夢の始まりでもある「マルホランド・ドライブ」。4.のシーンでは殺し屋ジョーとウェイトレスの「ベティ」。もちろん、1.のシーン以前に12号室の女にも出会っているはずです。


想像上の人物としては、カスティリアーニ兄弟のボスであるMr.ローク。スポンサーと思われる人物のさらに上の人物までは出会っていないでしょう。アダムの妻ロレインと浮気相手のジーン。アダムをひたすら不幸にしているあたりにダイアンの気持ちが反映されています。ジョーに殺されてしまうエドと他2名。ジョーが本当に実行したのか、また、成功したのかなどの不安の表れ?


これで、おおよその流れが掴めてきたのですが、2つのグループが残っています。


1つは「クラブ・シレンシオ」。ここに登場するすべての人物は「カウボーイ」と同じように、夢の中でのみ存在する人物だと判断しました。魔術師、トランペッター、エムシー。このエムシーはダイアンが作り出したアダムが逃げたホテルの主人でしたね。「カウボーイ」と同様に逃げられないことをアダムに告げています。そして、「ロサンゼルスの泣き女」ことレベッカ・デル・リオ。彼女の歌「ジョランドー」はダイアンの心の叫びを歌っているかのようでした。ストーリーを抜きにしても彼女を歌は一見の価値アリです。


そして、ベティはブラックボックスを手にし、リタが持つ鍵で箱を開けた瞬間に夢から目を覚ますのでした。


もう1つは「ウィンキーズ」で「店の裏にいる男」に怯えるダンという男。ダンが登場しているシーンの人物はすべて現実の世界。つまり、ダイアンとは全くの無関係であると判断してみました。そして、ダンの役割は、「ダイアンが夢を見ていること」、「夢の中に存在する人物を現実の世界で見ると死んでしまうこと」を示唆しているのではないでしょうか。ダンは「ウィンキーズ」で男と話す夢を見て、実際にその男と「ウィンキーズ」まで足を運び、「店の裏にいる男」が実在するのかどうかを確かめてみました。そして、現実の世界で「店の裏にいる男」を見てしまい、その場で息を引き取ってしまいました。


それでは、ダイアンにとって現実に見てはならない人物とは?


それは空港で別れた老夫婦でした。老夫婦は、夢の中では満面の笑みでベティと別れ、「店の裏にいる男」が持つブラックボックスから現実の世界へとやって来ます。そして、ダイアンの家へ忍び込み、ダイアンの前に姿を表します。「店の裏にいる男」と老夫婦は死神のような存在なのかもしれませんね。


そして、ラスト。誰もいない「クラブ・シレンシオ」で青い髪の女が「お静かに。」と囁きます。


映画館や劇場で映画や劇が始まるときには、静かにしてもらうように何かしら促すものです。もしかしたら、青い髪の女は、また新たな人間が逃れられない夢へと入り込んでしまったことを告げているのではないでしょうか。


「また誰かの夢がはじまりますよ。」と・・・。


まだ、細かなところも探せば、いろいろと解釈が異なりそうな感じですが、私なりにこの作品を解釈してみました。


監督のデヴィッド・リンチは、この作品について次のように話しています。


「音楽のように捉えて欲しい。理屈抜きで音楽を聴くように映画も理屈に抜きで体感して欲しい。」

「未知の世界を体感して欲しい。理解に苦しんだ時は自分の直感を信じることだ。」


つまり、観た人の感じた直感や解釈がすべて正しい解釈なのでしょうね。


理屈抜きで体感し、直感を信じる。それが、未知の世界「マルホランド・ドライブ」へ通じる道なのかもしれませんね。



第54回カンヌ国際映画祭 監督賞

第27回LA批評家協会賞 監督賞

第68回NY批評家協会賞 作品賞



★★★★★★★★★



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Comment

尊敬

ひでさん、すごい根気がある~!尊敬に値します。
この前もチラッと覗いたんですが、
私、ほとんど詳細を忘れてしまったので、
読んでいても分からない事が多いんですよ。。。
ダメですね~(^_^;トホホ
ほんともう一度観たら、
ひでさんの解釈を再読させてもらいます。
うんうんと頷ける点があるんじゃないかと思います。

こんないい加減なのに言うのはおこがましいけど、
この作品、惹き込まれる感じで好きなんですよね~(^▽^;)


>YANさんへ

ただでさえ、無駄なことばかり書いているのに
これでもかとダラダラとレビューしてしまいました(^_^;

仰るとおり、リンチ作品は
いつの間にか作品の世界に引き込まれているんですよねぇ。
それがたまらんです(^-^)


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マルホランド・ドライブ(2001) ~伏線なんて気にしないわ

 意味わからん、というデヴィッド・リンチがここで、'''ギア入りました???!!'''となった本作。'''「インランド・エンパイア」'''はもっとわからないらしい、どこまで行くか、逆に楽しみです。  でも、実のところ、本

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