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ボビー

Category : 徒然映画

ボビー


監督:エミリオ・エステヴェス

製作:2006年、アメリカ


1968年、ロサンゼルス。ベトナム戦争時、混迷を極めたアメリカ国内において、「ボビー」という愛称で国民に圧倒的な支持を得ていたロバート・F・ケネディが大統領選へと出馬した。


そして、6月5日の投票日。ケネディ陣営の会場となるアンバサダーホテルでは、さまざまな人たちがケネディの来訪を待ち望んでいた。


厨房で働く人々

キャスト:ローレンス・フィッシュバーン、ジェイコブ・バルガス、フレディ・ロドリゲス


マネージャーのティモンズからダブルシフトを命じられたミゲルとホセ。ミゲルはラテン系人種への差別だと、唯一ダブルシフトではない黒人男性の副料理長エドワードに喚き散らす。しかし、ホセは別の理由でダブルシフトを渋っていた。


ロビーで寛ぐ老人たち

キャスト:アンソニー・ホプキンス、ハリー・ベラフォンテ


アンバサダーホテルの元ドアマンのジョンと同僚のネルソンは、アンバサダーホテルと共に生きてきた。ボビーが訪れる日でもロビーでチェスを楽しみながら思い出を語り合う。


コーヒーショップで語らう若者たち

キャスト:

ブライアン・ジェラティ、シャイア・ラブーフ、メアリー・エリザベス・ウィンステッド、アシュトン・カッチャー


ジミーとクーパーは、ケネディをカメラに収めるため、ケネディ陣営の新米ボランティアになる。今は女優を夢見るウェイトレスのスーザンにカメラを向けている真っ最中。さらに2人は、最後の投票の呼びかけにも行かず、ドラッグの売人フィッシャーの部屋へ立ち寄り、ドラッグに溺れてしまう。


支配人とマネージャーの確執

キャスト:ウィリアム・H・メイシー、クリスチャン・スレイター


アンバサダーホテルの支配人ポールは、投票日なのに投票できない従業員を危惧し、投票に行かせるよう飲食料品マネージャーのティモンズに指示するが、ティモンズは「彼らは不法入国者で選挙権などない。」と差別的な発言をしてしまう。


電話交換手の悩み

キャスト:ヘザー・グレアム、ジョイ・ブライアント


電話交換手のアンジェラとパトリシア。楽しくもない仕事にウンザリな2人だったが、アンジェラは恋の悩みで頭がいっぱいだった。それは、結婚している男性と付き合っていること・・・。パトリシアは諦めるように説得するが、相手の男性はホテルで働いている人物だった。


大物歌手の悩み

キャスト:デミ・ムーア、エミリオ・エステヴェス、デヴィッド・クラムホルツ


大物歌手ヴァージニアは、今はもう落ち目でアルコール依存症になっていた。それでも、夫ティムの心配を余所にパーティ会場のステージに臨もうとしていた。


美容室に訪れる悩める人々

キャスト:シャロン・ストーン


ホテル付きの美容師ミリアムのところには、悩める女性たちが訪れる。ホテル内の教会で結婚式を挙げるダイアン。大物歌手ヴァージニア。そして、支配人ポールも訪れる。ミリアムはポールの妻でもあった。


ケネディ陣営の若き側近たち

キャスト:ジョシュア・ジャクソン、ニック・キャノン、スヴェトラーナ・メトキナ


投票の結果が気になって仕方がないウェイドとドウェイン。特に黒人であるドウェインはキング牧師が亡くなったこともあり、ケネディに思いを寄せる気持ちは人並み以上に強かった。ウェイドもケネディ来訪の準備に忙しいが、ところ構わず待ち伏せしているチェコの新聞記者レンカに付きまとわれ迷惑していた。


愛のない結婚式

キャスト:イライジャ・ウッド、リンジー・ローハン


女性の誰もが夢見る「ジューンブライド」。10代のダイアンも例外ではなくその1人だったが、徴兵されそうな同級生のウィリアムの命を救うため、結婚して徴兵を免除させようとしていた。しかし、両親から猛反対され、心の迷いが生じ始める。それは、ウィリアムも同様だった。


倦怠期の夫婦

キャスト:マーティン・シーン、ヘレン・ハント


ニューヨーク社交界の名士ジャックと歳の離れた若い妻サマンサ。ケネディ陣営のパーティ会場へ出席するべく、黒いドレスを用意したサマンサだったが、ドレスに合う黒い靴を忘れてしまい気が動転してしまう。ジャックと2人で買物へ出かけ、テニスやプールで余暇を過ごすが、2人は心から楽しめないでいた。


そして、その夜。ケネディ圧倒的有利の知らせを受け、アンバサダーホテルへケネディが来訪する。パーティ会場へ人々が集い、ケネディのスピーチに聞き惚れる。そして、絶賛の嵐の中、混雑を避けるため厨房から退出するケネディ。


そして、事件は起こった。


Comment:

ロバート・F・ケネディ暗殺事件を基に、現場となったアンバサダーホテルに居合わせた人々による群像ヒューマンドラマ。


これだけのキャストの多さにも関わらず、すべてのキャストが際立ち、かつ、パーティシーン以降にすべてが人々が集う魅せ方が素晴らしいです。


監督はエミリオ・エステヴェス。社交界の名士ジャック役であるマーティン・シーンの実の息子で、大物歌手ヴァージニアの夫ティム役としても出演しています。そしてヴァージニアを演じたデミ・ムーアとは元恋人同士。さらに、デミ・ムーアの現在の夫であるアシュトン・カッチャーも出演しているとは・・・デミ・ムーア恐るべし!


そのデミ・ムーアと女優対決するのが美容師ミリアム役のシャロン・ストーン。この2ショットは今だからできる豪華な組み合わせですね。美容室での2人の迫真の演技に注目です。


他にもアンソニー・ホプキンス、ウィリアム・H・メイシー、ヘレン・ハントなど演技派揃い。個々のキャストが際立つのも当たり前ですね。


この作品はアンバサダーホテルに居合わせた人々全員が主役と言って良いのではないでしょうか。ロバート・F・ケネディは主役というより、主役である彼らの象徴であるかのようでした。


ロバート・F・ケネディのシーンでは本人の映像と代役を巧い具合に使い分けています。特にパーティでのスピーチシーンなどでは、本人の映像と撮影した映像が同調する編集の妙は一見の価値アリです。


アンバサダーホテルの従業員と宿泊客は、それぞれ悩みを抱えています。どれも異なる話のように見えて、実は共通したテーマがあるような印象を受けました。


それは「差別」です。


厨房で働く黒人のエドワード、ラテン系人種のミゲル、ホセの3人は白人のマネージャーであるティモンズから差別を受けています。また、チェコ人の新聞記者レンカもケネディ陣営の白人男性ウェイドから同じように差別を受けています。


若者たちは徴兵制度による差別も受けています。そして、それは結婚という既成事実を作り免除されることで、結果、女性を差別していることにも繋がっているようでした。


他にも貧富の格差、健常者と病に苦しむ人など、差別する人とされる人を明確に表現していたかと思います。


差別については、正直、よくわかっていません。差別された覚えもなければ、差別した覚えもないからです。学生時代に学習した歴史やニュースで知る程度ですが、差別はあってはならないことと承知しているつもりです。もしかしたら、「差別=いじめ」と置き換えると身近に感じられるのかもしれませんね。どちらも同じように考えることができるのではと思いました。


ケネディはこの差別をこの世から失くそうと奔走しました。


「白人と黒人、富者と貧者、若者と老人、有名と無名・・・すべて同じ人間であり、誰かに愛され必要とされた人間なのです。」


ケネディのスピーチの一節です。アンバサダーホテルにいた従業員と宿泊客のドラマを観終えた後、そして、事件直後に流れるスピーチとして、これほど心に響く言葉はありませんでした。


ヒューマンドラマから一転、社会派ドラマへと急速に転換するシーンでもありました。


私は平和ボケしているせいか、社会の中の一員として意識していないような気がします。人の営みは社会があってこそ成り立つもので、社会が混迷を極めれば、アンバサダーホテルにいた従業員や宿泊客のように人の営みにも影響を及ぼすことをラストシーンで訴えかけられたように感じました。


軽い気持ちで観ていると、ラストで心が締め付けられてしまう作品です。豪華なキャスト陣という理由だけでレンタルした私が恥ずかしくなってしまいました。



★★★★★★★★



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Comment

不思議ですよね

これはかなり秀作!と思うのですが
賞へのノミネートはなし・・
そのあたりも社会的な臭いがチラホラと思うのですが

群像劇は好きなほうですが
これは、本当に見事!!
ラストのケネディのスピーチを聞きながら、それまで見てきた人々の1日がスローモーションで思い出されて、なんともいえない思いに包まれました


>Dさんへ

最近、群像劇ばかり観ていたので、
この作品でも、すんなり気持ちを入れることができました。

>社会的な臭いがチラホラ・・・
そうだとしたら、ちょっと悲しいですね。
先日、作品賞を獲った「ディパーテッド」を観たのですが、
「ボビー」のほうが作品賞に相応しいと思いました。


ほんと

こんなにたくさんの人たちが出てきたのに
それぞれの人と也がわかるような丁寧な描き方でしたよね~。
厨房の面々のストーリーと会話などなどが
一番好きだったですが、シャロンとデミの2人の
ショットもすごかったです!
わぁ~、2人がこんなに接近して(笑)演じてる
すごいわ~、良いもの見せてもらったわ、って感じ♪

ラストの演説といろいろな人の映像と全てが相まって、本当に胸が締め付けられるようでしたね~。
良い映画を見たぞ、って思いました♪

TB&コメント、どうもありがとうございました。
あ、そうそう、Smokeレンタルしてきました~(^▽^)V
まだ見てないんですが(^^;;) すごく楽しみです♪


>メルさんへ

シャロン・ストーンとデミ・ムーアの女優対決は見ものでしたね。

ラストシーンはこの群像劇のラストとして、
鳥肌が立つぐらい見事なものでした。

「スモーク」はこの時期にピッタリな作品です。
楽しんで頂けたら嬉しいです(^_^)v


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ボビー BOBBY

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「ボビー BOBBY」

ボビー BOBBY 東宝このアイテムの詳細を見る 1968年6月5日、カリフォルニア州の予備選を勝利で飾り、次期アメリカ大統領候補として 多くの国民から大きな期待を寄せられていたロバート・F・ケネディ上院議員が暗殺される。 この悲劇の16時間前、現場となったロサンジェルス
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