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扉をたたく人

Category : 徒然映画
扉をたたく人

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大学教授の老人と不法移民の青年の交流。

トム・マッカーシー監督の作品です。

アメリカ、コネチカット州の大学で教鞭をとる教授ウォルター・ヴェイル。妻が他界し、孤独な日々を過ごす老いた男。大学では学生に対し厳しく接し、同僚からの依頼も避けるような振る舞い・・・。

しかし、学会に出席するはめになり、仕方なくニューヨークへ・・・。

ニューヨークにある別宅に久しぶりに戻ると、そこに若いカップルが・・・驚く両者。

シリア人青年のタレクとセネガル人女性のゼイナブ。2人は「この家を紹介された」と言う・・・詐欺にあっていたのです。2人は仕方なく家を出ていきますが、見かねたウォルターは一晩だけ泊めさせてあげます。

タレクは、民族打楽器「ジャンベ」の奏者。タレクが奏でるリズムに次第に魅せられていくウォルター。

「ジャンベ」によって、交流が始まった2人・・・しかし、タレクとゼイナブには言えない「秘密」が・・・。

2人の運命を目の当たりにしたウォルターの行動とは・・・。

・・・ウォルターは孤独が好きだったのかというと、実は好きではなかったかもしれませんね。

自宅でピアノをマスターしようとするのも孤独を紛らわせるためなのでしょう。他界した妻がピアニストだったからという理由もあるとは思いますけどね。

しかし、ピアノはあっさりと断念。そのピアノも売ってしまうのだから、あまり妻がピアニストという思いはなかったのかなぁ。

そこで、出会った「シャンベ」は叩くだけですからね。でも、リズムをとるのが難しそう・・・。公園でのパフォーマンスは躍動感に溢れていて実に楽しそうです。

タレクは好青年でしたね。普通なら初めて会ったときにウォルターは襲われてしまうのでは?

タレク本人は、まさか自分が「不法移民」だとは思っていなかったということなのかな?

「9.11」以降、アメリカの移民政策が大きく変わったようで、タレクのようにアメリカで学校を卒業した人でも対象となってしまう・・・複雑ですね。

とりあえず国外へ追放してしまうアメリカ政府側の強引さに疑問を持ってしまいます。調べればどのような人物なのかは、すぐにわかると思うのですが・・・。

まるで狙われていたかのように拘束されたタレクは、ウイーンズ区の入管拘置所へ。ゼイナブもウォルターの家から出て行ってしまいます。

また孤独になってしまったウォルターでしたが、タレクを取り戻そうと行動を起こします。

そして、出会うタレクの母モーナ。ウォルターとモーナの微妙な関係に、考えるより先に行動に出てしまう若者たちとは違う「落ち着き」を感じます。

はたして、2人はタレクを救い出すことができるのか・・・。

ウォルター役にはリチャード・ジェンキンス。孤独な男から「シャンベ」によって心を開いていく表情。タレクの境遇に対し感情を剥き出しにして大声で訴える表情。繊細かつ大胆な演技で魅了しています。その年のアカデミー賞主演男優賞にノミネートしたのも納得です。ゼイナブの代わりに露店で雑貨を売るちょっとコミカルな演技もGoodです^^

モーナ役のヒアム・アッバス。
タレク役のハーズ・スレイマン。
ゼイナブ役のダナイ・グリラ。

モーナの後悔。タレクの絶望。ゼイナブの悲しみ。彼らの演技も印象に残ります。

ラスト。

モーナの気持ちもわからなくはないのですが、異なる国、土地で暮らすにはその土地のルールに従うことも必要なのかも・・・と思ってしまいます。でも、それでも何か「特例」があっても良さそうなものなのですが・・・。

人ひとりでは、国を動かすことはできない。しかし、多くの人が集まれば・・・。アメリカでわずか4館のみの上映だったこの作品が270館で上映されたことが、アメリカでの関心の高さを物語っているように思います。

心の扉を開いて、人と出会い、そして、手を握ればとてつもない「力」が生まれる。

誰かの扉が開くのを待つ男ウォルター。

彼が地下鉄のホームで力強く叩く「シャンベ」の音は、私たちの心の扉を叩いている「音」なのかもしれない・・・叫ぶかのように力強く訴えてくる作品でした。


★★★★★★★★☆☆


Title:
THE VISITOR

Country:
USA (2007)

Cast:
(Prof. Walter Vale)RICHARD JENKINS
(Tarek Khalil)HAAZ SLEIMAN
(Zainab)DANAI GURIRA
(Mouna Khalil)HIAM ABBASS

Director:
THOMAS McCARTHY


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