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昼顔

Category : 徒然映画
昼顔

Comment:
貞淑な女性の性のめざめ。

その年のヴェネチア国際映画祭金獅子賞を受賞したルイス・ブニュエル監督の作品です。

フランス、パリ。若手ホープの医師ピエール・セルジーの妻セヴリーヌ。美しく品のあるまさに「貞淑な女性」を絵に描いたような女性。しかし、彼女はいつも「夢」に悩まされていました。

その「夢」は、自らが虐げられてしまうマゾヒスティックな夢でした。

そんなある日。友人の彼アンリ・ユッソンから娼館の話を聞くのです。

ジャン・ド・ソミュル街にある「アナイスの館」・・・。

セヴリーヌは居ても立っても居られず「アナイスの館」へと足を運び、マダム・アナイスに気に入られ娼婦となります。

セヴリーヌが2時~5時までの昼の時間だけ働くことから、名付けられた名前は「昼顔」・・・。

「昼顔」となったセヴリーヌの心に何が芽生えるのか・・・。

この作品が初レビューとなるルイス・ブニュエル監督作品。観るのも初めてですが、不思議な作品を撮る監督ですね。

オープニングからエロティシズムとマゾヒズムが融合したかような衝撃のシーン・・・。いきなりのこの展開なのかと思いきや、急に転調するかのように夢から現実へ・・・。

その境界をあえて作らず、いきなり次のシーンへと切り替わります。そこに、監督の「シュール」さを感じます。

ストーリーはセヴリーヌの心の奥底に眠っていた性への欲望が花開き、「昼顔」に夢中になる青年マルセル、セヴリーヌの感情の起伏に戸惑いながらセヴリーヌを一途に愛するピエール、セヴリーヌの性への欲望を見抜いて「昼顔」にさせた張本人アンリら、男性たちとの関係を描いていきます。

「アナイスの館」に来る男性客・・・変わった性的嗜好の持ち主たちばかり。あの東洋人はやっぱり日本人なのかなぁ・・・「芸者カードクラブ」っていったい^^

女性たちは皆、魅力的な女性ばかり。

マダム・アナイス役のジュヌヴィエーヴ・パージュ。
シャルロット役のフランソワーズ・ファビアン。
マチルド役のマリア・ラトゥール。

ただ、彼女たちには「品格」が足りず、すべてを兼ね備えていた女性がセヴリーヌが娼館の売れっ子になるという設定・・・。

セヴリーヌ役にはカトリーヌ・ドヌーヴ。女性に対して使う言葉ではないかもしれませんが、結構、肉付きが良いといいますか、骨格がしっかりしているといいますか・・・そこがまた魅力でもあると思うのですが・・・いかがでしょう^^

それは現在でも変わらず、オゾン監督の「しあわせの雨傘」で魅せた大型トラックに乗るときにドア越しからみえるナマ足に御年○○歳とは思えぬ魅力を感じます。それも、しっかりとお肉がついているからなのでしょう^^

この作品でも、背中、ウエスト、ヒップを大胆に見せています。男爵とのエピソードで披露する黒のシースルーのベールのみを纏った後ろ姿にはドキッとしてしまいます。ただし、巧い具合に胸だけは見せない・・・そこがまた魅力であったり。

・・・話を戻しましょう^^

「昼顔」となるセヴリーヌは、娼館で性への欲望を開花していきます。彼女はなぜ「貞淑」だったのか。それは少女時代のトラウマだったのでしょうね。その原因をいきなりシーンを切り替えてみせる。しかもセリフもなくほんのわずかな短いシーンで表現するあたりに、セヴリーヌの「本当に思い出したくない記憶の断片」であるかのように感じ取ることができます。

「昼顔」の前にあらわれる青年マルセル。彼は粗野であり、無鉄砲な性格。その荒々しさはセヴリーヌが「夢」で見るピエールそのものでした。

現実のピエールは、真面目で優しく、包容力のある男性。もちろんセヴリーヌはピエールのことを愛しているのですが、その反面、マルセルのような男にも惹かれてしまいます。

でも、それは「昼顔」のときだけ・・・。マルセルが夜も会いたいと言いだし、さらにアンリに娼婦として働いていることもバレてしまい「昼顔」ではいられなくなってしまったセヴリーヌ・・・。

はたして、セヴリーヌと彼女を愛する男たちの運命は・・・。

ピエール役のジャン・ソレル。
マルセル役のピエール・クレマンティ。
アンリ役のミシェル・ピコリ。

らが、それぞれ異なる男性を好演しています。

ラスト。

・・・涙するピエールが不憫でならないのですが、愛するセヴリーヌがいつもそばにいてくれる・・・それだけでも彼は幸せなのかなぁ。

ラストシーンがまたシュールですね。しかし、あの「夢」は今までとは異なる幸せそうな夢でした。アンリが言っていたすべてを話して楽になった結果なのでしょうか?

でも、ラストシーンで鳴り響く馬車の音が幸せを運ぶ音にも不幸を運ぶ音にも聞こえたのは気のせいでしょうか・・・解釈が難しいラストシーンでした。


★★★★★★★★☆☆


Title:
BELLE DE JOUR

Country:
France/Italy (1967)

Cast:
(Séverine Serizy / Belle de Jour)CATHERINE DENEUVE
(Pierre Serizy)JEAN SOREL
(Henri Husson)MICHEL PICCOLI
(Madame Anais)GENEVIÈVE PAGE
(Marcel)PIERRE CLÉMENTI
(Charlotte)FRANÇOISE FABIAN
(Mathilde)MARIA LATOUR
(Renee)MACHA MÉRI
(Hyppolite)FRANCISCO RABAL
(Duke)GEORGES MARCHAL

Director:
LUIS BUÑUEL

Awards:
Venice Film Festival 1967
(Golden Lion)LUIS BUÑUEL
(Pasinetti Award(Best Film))LUIS BUÑUEL


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