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シチリア!シチリア!

Category : 徒然映画
シチリア!シチリア!

Comment:
激動の時代を生きた男の半生。

ジュゼッペ・トルナトーレ監督の作品です。

イタリア、シチリア島にある田舎町バーリアを舞台に、1930年代から1980年代までの激動の時代を生きた1人の男の半生と家族の絆、郷愁をテーマに描いた大作です。

主人公の名はペッピーノ。貧しいトッレヌオヴァ家に産まれた少年ペッピーノは、両親の命令で羊飼いに数ヵ月間雇われてしまいます。しかし、高山の頂きにそびえる「3つの岩の伝説」を羊飼いの男から聞かされ胸を躍らせます。

「3つの岩に石を当てられたら「宝」がもらえる・・・。」

信じ込んだペッピーノは何度もチャレンジしますが、当てることができません。夢中になるあまり、置いていた荷物の中の教科書を羊たちに食べられてしまいます。

・・・これが、あの学校のシーンへと繋がるのかぁ・・・と、ストーリー序盤は様々なエピソードが断片的に描かれています。

時間すら飛び越えて、ペッピーノの息子ピエトロの幼少時代もオープニングから登場します。

さらに、ペッピーノの父親のエピソードも加わり、オープニングから「3世代」のエピソードが描かれています。

・・・初めのうちは、頭の中でストーリーをまとめるのは至極困難かもしれません^^

中盤になると、ペッピーノの青年時代を中心にストーリーも時系列通りに展開していきます。

美しい女性マンニーナに恋をしたペッピーノは、ダンス教室に通い始め、見事、マンニーナをダンスに誘い受け入れてもらいます。

しかし、2人には「家柄の差」という問題がありました。裕福な家で育てられたマンニーナ。両親はペッピーノとの交際に猛反対します。

さらに、ペッピーノが共産党員として政治活動をしていることにも問題がありました。

それでも、2人の愛の炎は消えず、それどころかますます燃え上がります。

そして、ペッピーノはとんでもない行動にでてしまうのですが・・・。

・・・これは犯罪?それとも犯罪ではないのかな?

とにかく、マンニーナの母親にしてみれば、泣き喚くのも納得してしまうほどのエピソードでしたね^^

まぁ、それほど2人の愛の絆は強く結ばれていたということなのでしょうか・・・何とも情熱的です。

中盤から終盤にかけては、ペッピーノが家長となり、ペッピーノ自身がが家族を支えていくストーリーになります。

政治と家族。比べることはできない大切なものを天秤にかけ葛藤するペッピーノ。物心が付き始めた子供たちの反抗。ペッピーノは父親として家族に何をしてあげられるのか・・・。

・・・父親の仕事は?の問いに「無職」と答えなければならなかった娘アンジェラの気持ち。政治家とも違いますしね。それにしてもあの先生の「裕福」と「貧乏」のボーダーラインはいったいどこにあるのでしょうか^^

ペッピーノのエピソードの他にも、

ペッピーノの兄の兵役と自殺願望。
ペッピーノの息子たちのレモン畑での事件。
神聖のかけらもない教会の壁画。
ペッピーノの父の暴行事件。
謎の物乞いの女性とその息子。

など、サブエピソードもユーモアを織り交ぜながらふんだんに盛り込まれ、ストーリーに広がりをみせています。もちろん、戦時中のエピソード、政治活動での暴動など社会・歴史的なエピソードも描かれています。

でも、多くのエピソードより印象に残るのは、高山から見下ろした時の広大なパノラマが展開するバーリア周辺の景色、そして、バーリアの人々の力です。

これほどの広大なロケーションと多勢のエキストラは、クラシック映画を観ている気分にさせてくれます。映画館で観る価値アリです。

もちろん音楽はエンニオ・モリコーネ。広大な景色にさらに広がりを与える楽曲が耳に残ります。

青年ペッピーノ役にはフランチェスコ・シャンナ。パッと見、リチャード・ギアの若かりし頃を彷彿とさせるような・・・。甘いマスクのイケメンです。

マンニーナ役にはマルガレット・マデ。エキゾチックな美しさがあります。トルナトーレ監督の「ヒロイン選びの最優先ポイント」には「セクシーさ」があるのでしょう・・・きっと^^

あと、トルナトーレ監督の「マレーナ」でヒロインを演じたモニカ・ベルッチがチョイ役で出演していたということなのですが、まったくわかりませんでした・・・レンガ職人の恋人って・・・いつ登場したのかなぁ。

ラスト。

さらに、時代はめまぐるしく変わり、町も変わり始め、ペッピーノの考え方にも変化がでてきたのでしょうか。それとも、ペッピーノが老いたからなのでしょうか。

でも、変わらないのは家族の絆。

シチリア、バーリア、我が家に戻れば必ず妻と子供たちがいる。
そして、夫が父が帰ってくることを信じて待ち続ける妻と子供たち。

子供たちの名を叫ぶ父。
迎える子供たち。

日本人である私でも、郷愁を感じずにはいられません。

小さなことに疑問を持つ幼少の頃。
昔話や言い伝えなどに胸躍らせる幼少の頃。

そして、自分の夢を実現するために旅立つ若かりし頃。

子供たちが抱く夢や好奇心も、時代に関係なく変わることはないということを、あの不思議なラストシーンで描いていたのかもしれませんね。

でも、老いたからと言って夢をあきらめることはない。

あの「3つの岩」に石を当てたペッピーノのように・・・大らかな気持ちにさせてくれる作品でした。


★★★★★★★☆☆


Title:
BAARÌA

Country:
Italy/France (2009)

Cast:
(Peppino Torrenuova)FRANCESCO SCIANNA
(Peppino as a child)GIOVANNI GAMBINO
(Peppino as a boy)DAVIDE VIVIANI
(Mannina)MARGARETH MADÈ
(Sarina)ÁNGELA MOLINA
(Tana / Beggard)LINA SASTRI
(Beggard's son)LUIGI LO CASCIO
(Nino)FICARRA
(Luigi)PICONE
(Ciccio)GAETANO ARONICA
(Communist)MICHELE PLACIDO
(Roman journalist)RAOUL BOVA
(Bricklayer's girlfriend)MONICA BELLUCCI
(Pietro)MARCO IERMANÒ
(Pietro as a child)GIUSEPPE GARUFÌ
(Pietro as a boy)GAETANO SCIORTINO

Director:
GIUSEPPE TORNATORE

Awards:
Venice Film Festival 2009
(Pasinetti Award)GIUSEPPE TORNATORE


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