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鶴は翔んでゆく

Category : 徒然映画
鶴は翔んでゆく

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出征した恋人を待ち続ける女性が守るべきもの。

その年のカンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞したミハイル・カラトーゾフ監督の作品です。

ソビエト連邦、モスクワ。快活な女性ヴェロニカと誠実な青年ボリスは結婚を誓い合う仲。しかし、戦争が勃発。ボリスは自ら志願して出征することに。ヴェロニカは悲しみます。

ボリスの出征の日。

ボリスはヴェロニカの誕生日プレゼントにリスのぬいぐるみを用意していました。その中に手紙をしたためて・・・。ぬいぐるみを祖母に渡して、「ヴェロニカを助けてほしい。」と頼み出発します。

ヴェロニカはボリスの家に行きますが、ボリスは既に家を出ていました。急いで会いに行くヴェロニカ・・・。しかし、別れの挨拶もできぬままボリスは出征してしまいます。

その後、ぬいぐるみの手紙に気づかず、ボリスの手紙を待ち続けても一向に来ない・・・ボリスは戦死してしまったのか。

そんな不安な日々を過ごすヴェロニカの運命は・・・。

オープニングのシーンを観ると、これから楽しいことがいっぱい起きそうな雰囲気さえあるのですが、ボリスが出征した後からは暗く重い雰囲気が終始漂います。

戦争さえなければ、幸せに暮らしていただろうに・・・。

ボリスの従弟マルクは音楽家。徴兵を免れていた彼は、ボリスがいないことをいいことに、ヴェロニカに猛アプローチします。それでも振り向かないヴェロニカ・・・しかし、空襲のあった日に・・・マルクは男として最低だなぁ。

でも、マルクを演じたアレクサンドル・シュウォーリンの演技がスゴイ・・・あの目が怖かったなぁ^^

この作品全体に言えることなのですが、キャストの顔のアップが多かったように思います。

特に、ヴェロニカを演じたタチアナ・サモイロワの表情が印象に残ります。彼女の喜怒哀楽の表情は舞台を観ているかのようにハッキリしていますね。でも、彼女には笑顔でいて欲しかったなぁ。彼女の笑顔は皆に元気を与えてくれるような気がします。

しかし、戦争によって、マルクの芸術家としての気品やヴェロニカの屈託のない笑顔は消えてしまいます。

2人だけではありません。

ボリスの父で病院の院長でもあるフョードル。
ボリスの姉で父の病院で働くイリーナ。

ヴェロニカを含めた家族一同はモスクワからシベリアへと移ることに・・・彼らも戦争に翻弄されていきます。

一方、ボリスは前線へ・・・負傷した仲間を助けるのですが・・・。

ボリスが倒れるシーンは衝撃的でした。オープニングの螺旋階段を駆け上がるシーンを幸せだった象徴であるかのように、ボリスの脳裏を走馬灯のように駆け巡ります。

ボリス役にはアレクセイ・バターロフ。最後のシーンは圧巻です。

ヴェロニカはボリスを待たずにマルクと結婚してしまったことで、社会から非難されているような自己嫌悪に陥ってしまいます。この作品の旧題である「戦争と貞操」は、ヴェロニカの心情をテーマにしているのでしょう。

戦争も終結間近。ヴェロニカのもとへ1人の帰還兵が訪ねてきます。彼はボリスに助けれた仲間でした。彼はヴェロニカがボリスの恋人と知らずにボリスの死を告げてしまいます。

失意に打ちのめされるヴェロニカがとった行動とは・・・。

もう、ヴェロニカが不憫でなりません。せめて、最後はハッピーエンドにしてくれと願いながらクライマックスへ・・・。

あれ?急にプロパガンダ映画になってしまったような・・・。ヴェロニカの悲しみが癒されるとは思えないのですが・・・。

空に舞う鶴の群れ・・・同じ構図であるはずなのにオープニングではボリスとヴェロニカのもう1つの幸せの象徴となり、ラストではボリスが遠く旅立ってしまったかのような・・・でも、それが現実なのかなぁ。空しさが残る作品でした。


★★★★★★★☆☆


Title:
LETYAT ZHURAVLI

Country:
Soviet Union (1957)

Cast:
(Veronika)TATYANA SAMOJLOVA
(Boris)ALEKSEY BATALOV
(Fyodor Ivanovich)VASILI MERKURYEV
(Mark)ALEKSANDR SHVORIN
(Irina)SVETLANA KHARITONOVA
(Volodya)KONSTANTIN NIKITIN
(Stepan)VALENTIN ZUBKOV
(Grandmother)ANTONINA BOGDANOVA
(Tyernov)BORIS KOKOVKIN

Director:
MIKHAIL KALATOZOV

Awards:
Cannes Film Festival 1958
(Golden Palm)MIKHAIL KALATOZOV
(Special Mention)TATYANA SAMOJLOVA


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