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グラン・トリノ

Category : 徒然映画
グラン・トリノ

Comment:
心に傷を負った老人と人生に苦悩する少年の交流。

クリント・イーストウッド監督の作品です。

妻ドロシーに先立たれた老いた男ウォルト・コワルスキーは堅物の男。ミッチ、スティーブの息子たちは「50年代と勘違いしている」と困り果てた様子・・・。

ドロシーから「気を配ってやって」と頼まれたヤノビッチ神父にも悪態をつくウォルト・・・。

そんな彼がこよなく愛するのは1台のクラシック・カー・・・72年型「グラン・トリノ」。

ウォルトの家の隣にはモン族というアジア系移民の家族が住んでいました。もちろん、その家族も嫌うウォルトでしたが、おとなしい少年タオが従兄の青年とその仲間たちに連れさらわれそうになるのを助けたことがきっかけで、近隣に住むモン族の人々から慕われるようなってしまいます。

さらに、タオの姉で負けん気の強いスーが黒人男性たちに絡まれたところも助けたことによって、スーとも親しくなり、スーの願いによってタオを一人前の男にすることになるのですが・・・。

ウォルトの口の悪さは昔からなのかもしれませんが、人とこれ以上接したくないという想いからでもあるのでしょう。本来であれば、ヤノビッチ神父がウォルトの心を開かせる役目であったはずだと思うのですが、彼ではちょっと年齢が若すぎたのでしょうか・・・若い奴に諭されたくはないという考えもウォルトにはあったのかもしれませんね。

ミッチ、スティーブら息子たちはダメダメでしたね。彼らの狙いはウォルトを介護施設へ入れて家を売りたかっただけなのでしょうね。さらに孫たちの態度ときたら・・・あれではウォルトでなくてもウンザリしてしまいますね。

それに対し、モン族の人々はとても義理堅く礼節を重んじるのですが、ウォルトにしてみればありがた迷惑であるだけでした。しかし、スーやタオと親しくなるに連れて彼の心にも微妙な変化が生まれます。

人のために何ができるのか。

1人で余生を送るつもりだったウォルトにしてみれば、誰かのためになどという考えはなかったのではないでしょうか。

ウォルトは朝鮮戦争で経験した心の痛みを今まで引きずって生きてきました。その重くのしかかる罪が彼を孤独にさせていました。朝鮮戦争でのあの少年とタオが重なったのかもしれませんね。タオを一人前にすることが少しでも償いになったのかも・・・。

しかし、タオの従兄とその仲間が報復しにやって来ます。タオの家は襲撃され、スーは陵辱されてしまいます。

その姿をみたウォルトは・・・。

ウォルト役にはクリント・イーストウッド。自らが惚れ込んだ役だけあってまさに適役でしたね。この作品で役者業を引退し監督業に専念するそうで・・・ちょっと残念ですが、今後も素晴らしい作品を創ってほしいですね。

タオ役のビー・ヴァンとスー役のアーニー・ハーはまったくの無名の役者でしたが、純朴なタオと活発なスーを無理なく演じていたように思います。

ラスト。

敵討ちという展開は、イーストウッド監督の「許されざる者」に通じるものがありますね。ただ、立ち向かう男の心情は異なるものだったように思います。

「許されざる者」のウィリアムは悪の心に染まろうともという覚悟があり、相手を倒すまで生き抜くという決意の表れでもあったように思います。

それに対し、ウォルトの場合はせめてもの罪滅ぼしのような覚悟であり、それは死を覚悟したものでしたね。吐血していたウォルトにとっては死に場所を探し当てたということなのでしょうか。また、戦争への償いをようやく晴らせると思ったのでしょうか。

どこか悲しさ、切なさが残るクライマックスでしたね。

ただ、ウォルトの意志はしっかりとタオに受け継がれていくのでしょう・・・少し救われたようなラスト・シーンでした。


★★★★★★★★☆☆


Title:
GRAN TORINO

Country:
USA/Germany (2008)

Cast:
(Walt Kowalski)CLINT EASTWOOD
(Father Janovich)CHRISTOPHER CARLEY
(Thao Vang Lor)BEE VANG
(Sue Lor)AHNEY HER
(Mitch Kowalski)BRIAN HALEY
(Karen Kowalski)GERALDINE HUGHES
(Ashley Kowalski)DREAMA WALKER
(Steve Kowalski)BRIAN HOWE
(Smokie)SONNY VUE
(Spider)DOUA MOUA

Director:
CLINT EASTWOOD


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