アントワーヌとコレット (「二十歳の恋」より)
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青年のひたむきな恋を描いた短編作品。
オムニバス映画「二十歳の恋」に参加したフランソワ・トリュフォー監督の短編作品です。「二十歳の恋」は日本からも参加し、監督はあの石原慎太郎都知事です。どんな作品なのでしょうね。
今回は、フランソワ・トリュフォー監督の作品だけを収録したDVDをレンタルしました。
タイトルは「アントワーヌとコレット」。アントワーヌというと「大人は判ってくれない」ですよね。この作品は、アントワーヌ少年のその後が描かれています。
あの衝撃のラストからいったいどうなったのか・・・。
アントワーヌ少年はやはり大人でした。自立がまぁ早いこと。
でも、あの両親たちの家には戻れないですよね・・・当然の成り行きなのかなぁ。
幼馴染みのルネとは、今でも仲が良さそうですね。当時のシーンも使われています。
ストーリーは、2人で映画を観に行った時に、アントワーヌが美しい女性コレットに釘付けになってしまい、その後、何度もアプローチを仕掛けるという話・・・なのですが・・・。
アントワーヌ・・・ほとんどストーカーです(^_^;
しかし、アントワーヌがストーカーになり得ていないことに、コレットの両親がアントワーヌをいたく気に入っていることがありました。
・・・親としてどうなの?って感じですが(^_^;
はたして、アントワーヌはコレットとの恋を実らすことができるのか・・・?
アントワーヌ役は「大人は判ってくれない」でアントワーヌ少年を演じたジャン=ピエール・レオ。彼の成長そのままにアントワーヌ少年も成長しています。たった3年であんなにも変わるのですね。さすが成長期。
コレット役にはマリー=フランス・ピジェ。屈託のない自由奔放なコレットを演じています。
ルネ役のパトリック・オーフェイも「大人は判ってくれない」から同じ役のまま出演しています。
ラスト。
既に自立しているアントワーヌとこれから自立したいと思っているコレット。この違いなのかなぁ。
コレットの言動は「大人は判ってくれない」でアントワーヌ少年がみせた大人(=親)への反抗であるかのようでした。
「アントワーヌ・ドワネル」シリーズは、この作品以降も続きます。
アントワーヌの大人と子供が複雑に絡み合った精神がどのように彼を成長させていくのかにも興味がわきます。
★★★★★★☆☆☆☆
Title:
AMOUR À VINGT ANS, L' (segment "Antoine et Colette")
Country:
France/Italy/West Germany/Poland/Japan (1962)
Cast:
(Antoine Doinel)JEAN-PIERRE LÉAUD
(Colette)MARIE-FRANCE PISIER
(René)PATRICK AUFFAY
(La mère de Colette)ROSY VARTE
(Le beau-père de Colette)FRANÇOIS DARBON
(Albert Tazzi)JEAN-FRANÇOIS ADAM
Director:
FRANÇOIS TRUFFAUT
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