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アリゾナ・ドリーム

Category : 徒然映画

アリゾナ・ドリーム


Comment:

アメリカンドリームを夢見る人たちの夢と現実を描いた作品。


エミール・クストリッツァ監督がアメリカを舞台に、人が持つ夢や理想を、現実の世界と交錯させながら描いています。


ニューヨークの漁業狩猟省で働く青年アクセルは、アリゾナから単身上京し、夢を抱いて日々暮らしています。


アクセルは不思議な夢を見ます。


場所はアラスカ。大きなヒラメ科の魚「オヒョウ」を釣り上げたエスキモーの男が吹雪の中、命からがらに家路に着きます。男は「オヒョウ」の腹を割き、腸を膨らませ息子に渡します。息子はその風船を外へ持ち出して飛ばすと、その風船は遥か遠くまで飛んで行き、ニューヨークにいるアクセルの頭で割れるというものでした。


その妙に現実じみた夢を見たアクセルは「アラスカへ行ってオヒョウを釣り、エスキモーたちに会ってみたい」と思うようになります。


そんなある日、叔父レオの使いで悪友のポールがアリゾナからやって来ます。アクセルはレオが結婚するから付添い人をやってくれと頼まれます。


アリゾナに未練などないアクセルにとっては関係ないこと。あっさり断るのですが、ポールが運転する車で眠ってしまったアクセルは、そのままアリゾナへと連れて行かれてしまい・・・。


クストリッツァ監督ならではの自由な発想が随所に散りばめられています。お馴染みの動物たちや、民族音楽も健在、クストリッツァ節炸裂といった感じですが・・・でも何か違うかなぁ。


それは、やはり舞台がアメリカであったからなのでしょうね。


場所によって、こんなにも印象が変わるのかと改めて実感しました。


レオと再会したアクセルは、レオと語り合ううちにレオの夢を助けることを決意します。レオの夢はキャデラックを売りまくること。自らもスーツ着込みセールスするアクセル。しかし、初めての客であった女性エレインに一目惚れ・・・。


エレインと親しいポールに嫉妬を抱きつつ、エレインの家にポールと2人で招待され、エレインの誕生パーティが開かれます。


エレイン、ポール、アクセル、そして、エレインの義娘グレースの4人でディナーを楽しみますが・・・。


エレインとグレースは仲が良いのか悪いのか・・・(^_^;


男(しかも若い男が)好きなエレインは自由人ですが、前夫を銃で撃ってしまったという、とんでもない過去を持っています。そして、エレインは「空を飛んで、大好きなパプアニューギニアまで行きたい」という夢を抱き、飛行機を自主製作するのです。


グレースはそんなやりたい放題のエレインを軽蔑しています。彼女の夢は「カメになりたい」というものでした・・・彼女には自殺願望がありました。


この2人。エレインには「自由」、グレースには「若さ」がありました。お互いに無い物を持っているからこそ、口論し合いながらも、今まで一緒に暮らしていたのでしょうね。


ディナーのシーンからグレースの自殺未遂シーンまでは、2人の立場がよく判るシーンにもなっています。それにしても、ハチャメチャ過ぎます。さすが、クストリッツァ監督です。監督らしさが一番出ているシーンですね。


そして、この日からアクセルとエレインは急接近。ますますアクセルはエレインに惹かれてしまい、今度はエレインの夢を手伝うため、泊まり込みで飛行機の製作にのめり込みます。


もちろん、それを快く思わないレオ。そして、グレースなのですが・・・。


アクセル役にはジョニー・デップ。彼は、この作品で多くの経験を積んだと、公開から10年後のインタビューで語っています。


エレイン役にはフェイ・ダナウェイ。完全に役に入っていましたね。


グレース役のリリ・テイラーも個性的な女優です。ジョニー・デップとのロシアン・ルーレットのシーンは怖かったです(^_^;


ポール役にはヴィンセント・ギャロ。彼はポール役が嫌いだったそうですが、映画の名シーンを再現する姿はお見事でした。


リオ役にはジェリー・ルイス。往年の名コメディ俳優だったそうで・・・存じ上げませんでした(^_^;


クストリッツァ監督作品とハリウッド俳優。この組み合わせも他の作品とは一線を画する点かもしれませんね。しかも、この作品。製作になんと10年も費やしたそうで・・・その理由は監督のノイローゼだったそうです。


当時、監督の出身国であるボスニアの情勢が混乱を極め、相当ナーバスになっていたそうです。そのため、4年間もお蔵入りしたとか。さらに、撮影中も気分が乗らないと今日は撮りたくないと休み、それが数日間続いてしまうことも・・・。


アウトロー。


そんな言葉が似合う監督です。


ラスト。


人は大なり小なり夢を持って生きています。アクセル、レオ、エレイン、グレース、ポールにも夢がありました。


夢を叶える者もいれば、挫折する者もいます。


しかし、この5人の中には自分の夢に対し「何もしない者」はいませんでした。夢のために一歩踏み出す勇気が「アメリカンドリーム」への道なのでしょうね。


アクセルはレオやエレインの夢を手伝っていただけに過ぎませんでした。そんな彼らの夢に対して「アメリカには夢など残っていない」と評したのでしょう。ようやく彼は自分の夢を再び観ることができたのでしょうね。



★★★★★★☆☆☆☆



Title:

ARIZONA DREAM


Country:

USA/France (1993)


Cast:

(Axel Blackmar)JOHNNY DEPP

(Leo Sweetie)JERRY LEWIS

(Elaine Stalker)FAYE DUNAWAY

(Grace Stalker)LILI TAYLOR

(Paul Leger)VINCENT GALLO

(Millie)PAULINA PORIZKOVA


Director:

EMIR KUSTURICA


Awards:

Berlin International Film Festival 1993

(Silver Berlin Bear(Special Jury Prize))EMIR KUSTURICA



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